エンジニアを志す人たちが多い昨今。それはエンジニア不足が大きく問題視され、国や企業がそれぞれ施策を講じているからです。では、果たして未経験でもエンジニア転職は可能なのでしょうか。この記事ではその結論と目指し方を解説して、皆様のエンジニア転職をサポートします!
目次
未経験のエンジニア転職は可能なのか
ずばり、未経験からのエンジニア転職は可能です。
エンジニア不足は深刻とも言える状況で、未経験でも応募が可能な求人は数多くあります。
例えばパーソルキャリアが運営する大手転職情報サイト「doda」が、2020年3月に発表した「転職求人倍率レポート」をみてみましょう。
ここには直近のデータから算出した、転職求人倍率が掲載されていますが、それによると「職種:技術系(IT・通信)」の求人倍率は9.41となっています。
これは、転職希望者1人に対して9件〜10件の求人があることを意味します。
また官庁が出しているデータや省令からも、エンジニアに需要があることが伺えます。
根拠①2030年、IT人材は45万人不足する
経済産業省による「IT人材需給に関する調査」では、2030年の「IT人材の需給ギャップ」は45万人に及ぶとされています。
これはすなわち45万人の人材不足ということです。
根拠②プログラミング教育の必修化
文部科学省は、2020年度より新学習指導要領を施行します。
これにより、小学校教育でプログラミング教育が必修科目になりました。
また2021年度に中学校、2022年度に高等学校でも必修科目として実施される運びとなっており、将来性のあるプログラミング学習が国をあげてなされているのです。
どのような企業に入社できるか
ではこのような高まりの中で、どのような企業に入社することが可能なのでしょうか。
ここでは未経験でエンジニアとして入社する場合、どのようなキャリアを歩めるのか、事例別でご紹介していきます。
SIer
SIerとはシステムインテグレーターの略称で、“エスアイアー”と読みます。
SIerは顧客企業から発注を受けて、システム開発の業務を請負うビジネスモデル。
有名な企業にNTTデータ、伊藤忠テクノソリューションズ、野村総合研究所があります。
SIerは参入障壁が低いとされており、未経験の場合ファーストキャリアとしておすすめです。
詳しくSIerについて知りたい方は現役で働くアドバイザーに相談してみましょう。
SIer業界の仕事内容や裏側を教えます SIer業界への就職や転職を考えている方向けです
WEB系企業
WEB系企業とは、主に自社でサービスを開発する企業のことを指します。
有名な企業にメルカリ、DeNA、楽天などがあり、またGoogleやAmazonもWEB系企業の一部です。
即戦力的な技術を要するため、未経験での入社は非常に難しい可能性も。
しかし小規模なベンチャー企業では、採用を行っている場合もあります。
詳しくWEB系企業について知りたい方は、現役で働くアドバイザーに相談してみましょう。
WEBエンジニアの転職相談にのります これまでのエンジニア経験から状況に応じたアドバイスができます
フリーランス
キャリアの中には、企業に依存しないフリーランスとして働くという選択肢もあります。
業務委託として出勤する場合もあれば、中にはフルリモートが可能な場合も。
しかしフリーランスとして働くには、一定程度のスキルを習得している必要があり、また収入が安定しないというデメリットもあります。
フリーランスエンジニアについて知りたい方は、現役で働くアドバイザーに相談してみましょう。
ド素人からフリーエンジニアになる方法を教えます 未経験30歳→年収960万になった実績を元に教えます
その後のキャリア
例えばエンジニアとして転職を重ね、技術を高めることでさらなるキャリアアップも可能。
また、ITコンサルタントとしてキャリアチェンジすることもできます。
エンジニアは今後のAI技術の浸透やIoT化の加速によって、非常に将来性のある職種の一つ。
またエンジニアとして圧倒的なスキルを得ることで、あなたのキャリアに多くの選択肢をもたらすものでもあります。
エンジニアの種類とは
ここまでキャリアを紹介してきましたが、目指す方は迷われるかもしれません。
なぜならエンジニアと一口に言っても、様々な種類があるからです。
よく聞くのは、システムエンジニア(SE)、プログラマー、テスター、コンサルタントなど。
それらを細分化したとき、以下のような分野に分類することができます。
それぞれに必要なスキルは違うので、目指す分野を定めることが重要です。
(※分類に明確な定義はありません。)
サービスを作る際に、エンドユーザーが実際に目で見る部分を開発することが仕事です。
必要なスキルは主に、HTML、CSS、JavaScriptに関する知見です。
サービスを作る際に、その内部を開発するのが仕事です。
必要なスキルは、PHP、Ruby、Javaなどに関する知見です。
サービスを作る際に、ネットワークや情報を管理する役割を担うのが仕事です。
必要なスキルは、AWSやMicrosoft Azureなどに関する知見です。
サービスを作る際に、サーバー側の開発をすることが仕事です。
必要なスキルは、C++やPython、Javaの知見を求められることが多いでしょう。
モバイルアプリの開発を行うことが仕事です。
必要なスキルは主に、SwiftやObjective-C(Apple系アプリ)、KotlinやJava(Android系アプリ)です。
未経験転職で、“今”必要なもの
エンジニア未経験が転職をするにあたって、必要なものは以下の3つです。
これはエンジニアの職歴がない時に、有効な武器になるとも言えます。
この3つを押さえて転職活動に挑みましょう。
プログラミングスキル
エンジニアになる上で、最低限のプログラミングスキルは必要でしょう。
プログラミングスキルを不問とする場合もゼロではありませんが、事前にプログラミングを習得しておくことは優位性の獲得にも繋がります。
最低限のプログラミングスキルを習得しましょう。
これから始めるという方にはこちらの記事もおすすめです!
ポートフォリオ
プログラミングスキルの習得後、技術を証明できて、かつ優位性を得られるものがポートフォリオです。
例えばフロントエンドであれば、HTMLやCSSを用いてWEBサイトを作成することがポートフォリオとの代わりとなります。
自分の技術力の確固たる証明となるので、ぜひ挑戦してみましょう。
転職に関するスキル
転職活動におけるスキルも非常に重要。
特に未経験という時点で採用の倍率は上がってしまうので、万全な対策をしましょう。
応募に必要な職務経歴書の書き方や面接方法については、アドバイザーに相談するのがおすすめです。
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転職するための方法
当たり前ですが、転職するためには志望企業にアプローチしないといけません。
一般的なのは、転職支援サイトを利用したり、直接企業の採用ページからエントリーすること。
しかし、昨今の経済情勢の悪化により、各企業は採用に対してネガティブになっています。
転職確率を上げるために、その他の手段に挑戦するのも戦略の一つです!
Wantedly
Wantedlyは「はたらく」を面白くするビジネスSNSです。
メガベンチャーから少人数のスタートアップまで、幅広い企業が導入しています。
このサービスの特徴は、職種や業務内容など細かい条件設定の上で企業を検索できること。
企業との連絡もWantedly上済ませることができるので、気軽にアプローチをすることができます。
現在、Twitter上では、ハッシュタグやDMを使った就活が盛んに行われています。
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自分のアカウントをしっかり運用していれば、直にアピールするチャンスにもなるので、ぜひ活用してみては?
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まとめ
AIやIoTと呼ばれる最先端のIT技術の発展により、今後より一層エンジニア不足が加速すると予想されています。
また「世界時価総額ランキング」を見ると上位はアメリカ企業や中国企業で、それらの大半はIT企業です。
日本は43位にトヨタ自動車がランクインするのみ。
これは日本が世界から遅れを取っているとも言えます。
それを改善する策の一つとして、政府は新学習指導要領を導入しました。
この記事をご覧の皆様は、最低限エンジニアに興味がある方々だと思います。
皆様がエンジニア転職を成功させて、日本経済を支えてくれることを祈っています。