プロのイラストレーターにイラスト制作を依頼する方法はいくつかありますが、ハイクオリティのイラストをできるだけ安く頼むなら、クラウドソーシングサービスがおすすめです。
この記事では、イラスト作成を依頼できるおすすめサービスを比較しながら、メリット・デメリットを整理してご紹介します。
イラスト制作の専門会社への依頼や、TwitterなどSNSで直接依頼する方法などを検討している方も、ぜひ一度さまざまな方法を比較・検討してみてください。
イラスト制作依頼はどこで行う?5つの候補を紹介
オリジナルのイラストを発注する方法は、大きく分けて以下の5つです。
それぞれの特徴を、メリット・デメリットも併せて紹介していきます。
プロのイラストレーターに頼む
有名なイラストレーターにイラスト作成を頼みたいなら、直接連絡するか、もしくはそのイラストレーターが所属している制作会社や事務所などに問い合わせましょう。
有名なイラストレーターに限らず、プロとして活動しているクリエイターの場合、自身で制作会社を立ち上げている場合もあります。
ネームバリューのあるイラストレーターの場合、費用は高額になりますが、ハイクオリティなイラストを手に入れることができるでしょう。
- イラストレーターのネームバリューが高い
- ハイクオリティなイラストが期待できる
<デメリット>
- 価格が高い
- スケジュールの都合で断られる可能性がある
イラスト制作会社に頼む
依頼したい特定のイラストレーターが決まっていない場合でも、制作会社への依頼は可能です。
制作会社に依頼すれば、ディレクターが間に入ることでイラストの制作進行管理なども任せられます。そのため、イラストレーターとの細かいやり取りや納期管理といった手間がかかりません。
紙のイラストからデジタルイラスト、ゲームのキャラクターやSNS用イラスト、CGグラフィックなど、さまざまなイラスト案件を受注している制作会社もあり、費用はかかるものの安心して依頼できる方法と言えるでしょう。
- 個人間取引と違って安心できる
- 進行管理が楽でクオリティの高いイラストが期待できる
<デメリット>
- 価格が高い
- ディレクション費なども必要になる
クラウドソーシングサイトで頼む
イラストレーターのネームバリューにはこだわらず、自分の希望するイラストをお手頃価格で描いてもらいたいなら、「ココナラ」などのクラウドソーシングサービスがおすすめです。
クラウドソーシングサービスには、自分のスキルを活かした仕事をしたい人が、個人・法人問わず登録しています。イラスト制作に特化したサービスを出品しているイラストレーターも、数多く登録していますよ。
仕事ではなく趣味で絵を描く人なども登録しているためクオリティはピンきりですが、中にはクオリティが非常に高いにもかかわらず安価な価格で出品しているクリエイターも。
支払いに関しても、サイト側が間に入るため金銭トラブルを防げます。
- 多くのイラストレーターから選べる
- 費用を安く抑えられる
- 支払い時は運営会社が間に入るので安心
<デメリット>
- クオリティがピンきり
- 見積もりや打ち合わせは出品者と直接する必要がある
TwitterやInstagramなどのSNSから個人に頼む
Twitter、Instagram、Pixiv、個人ブログなどの媒体を経由して、イラストレーターに直接依頼を行うことも可能です。気になるイラストレーターを見つけたら、DMなどからお仕事依頼をします。
イラスト制作を受け付けている人は、アカウント名に「イラスト描きます」「お仕事募集中」などと書いている場合が多いので、そうした部分もチェックしてみると良いでしょう。
支払い方法は、前払いや半額前払い、後払い、クレジットカードOKなど相手によってさまざま。納品までのやり取りや商品の受け渡しなどを含め、すべてが自己責任になるためやや難易度の高い方法と言えます。
- 気軽に依頼できる
<デメリット>
- 納品や支払いについては自己責任
- 料金の相場が分からない
無料スマホアプリを使って自分で作る
お金をかけずにイラストを制作したいなら、無料のアバター作成アプリなどを使用しましょう。
パーツを組み合わせるだけでさまざまなテイストのキャラクターができますし、中には自分の写真をイラストに加工できるアプリもあります。
メリットは、基本機能がほぼ無料で使える点。対して、同じようなテイストのイラストが散見しやすい、商用利用を禁じている場合があるといったデメリットがある点には注意が必要です。
ビジネスや商用利用を考えている場合は、費用をかけてイラストレーターに依頼した方が安心です。
- 無料でイラストが作れる
- スマホがあれば作成可能
<デメリット>
- 他の人と似てしまう
- 無料で作ったとわかるとビジネスの信頼度が下がる可能性も
イラスト制作依頼ができるおすすめサイト8選
イラストを依頼できるおすすめサイトは数多くありますが、今回は次の8つのサービスを紹介します。
ココナラ
2024年4月現在、ココナラには10万件を超えるイラスト出品があります。さまざまなテイストのイラストを描く出品者が登録しており、SNSアイコンやアバター、キャラクター制作、漫画、似顔絵、Vtuber用の2D・3Dモデリングができるクリエイターまで、種類も豊富です。
イラスト作成料金は最低1,000円から。10,000円以内に収まる出品が多くを占めており、安価でイラストを依頼したい方にはぴったりのサービスと言えるでしょう。
ただし、依頼内容によって費用には幅があり、工数がかかるイラストや2D・3Dのキャラクターデザイン・モデリングを依頼する場合は、10万円を超えることもあります。
また、ココナラに登録したばかりの出品者は、販売実績を作るために高品質でも安い価格で出品しているケースが見られます。
総じて、安く描いてもらえる出品者の中にもクオリティの高いイラストレーターはたくさんいますので、参考イラストを見比べて決めると良いでしょう。
気になる出品者を見つけたら、ぜひ見積もり依頼をしてみてください。どのような用途のイラストが欲しいのか希望を伝えて、見積もり金額と納期を相談。内容に納得してからの購入が可能です。
個人間取引において心配になる支払いに関してはココナラが間に入るため、トラブルも防げて安心です。
今回は、次の5人の出品を紹介します。
アニメ塗りでキャッチーで目立つイラストを描きます
金額 | 15,000円 |
お届け日数 | 要相談 / 約11日(実績) |
無料修正回数 | 2回 |
レトロポップなイラストお描きします
金額 | 8,000円 |
お届け日数 | 要相談 |
無料修正回数 | 2回 |
ゆる系キャラでイラストを描きます
金額 | 3,000円 |
お届け日数 | 要相談 / 約5日(実績) |
無料修正回数 | 6回 |
あなたの愛車、バイク、憧れの車を描きます
金額 | 10,000円 |
お届け日数 | 要相談 / 約4日(実績) |
無料修正回数 | 1回 |
aiデータ納品も可能■4コマ漫画作成します
金額 | 8,000円 |
お届け日数 | 要相談 / 約15日(実績) |
無料修正回数 | 2回 |
また、ビジネス利用には、ビジネス向けに特化したサービス「ココナラビジネス」もおすすめです。
チーム単位での依頼管理や、請求書発行、源泉徴収税額の自動計算にも対応しています。詳しくはこちらから確認してください。
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SKIMA
・画像引用:SKIMA
SKIMAは、イラストやキャラクターデザイン、文章作成依頼に特化したクラウドソーシングサービスです。イラスト作成を受付中の出品数は、2022年4月現在で2万9千件以上。
SKIMAのイラスト購入方法は、次の4通りです。
- イラストレーターを探して購入
- リクエスト「プロジェクト形式」を使って依頼
- リクエスト「コンペ形式」を使って依頼
- キャラ販売「Adopt(アドプト)」で購入
希望に合うイラストレーターが見つからない、迷ってしまうといった場合は、イラストを応募してもらう「コンペ形式」や、提案を募る「プロジェクト形式」を使って、希望に合うイラストを購入できます。
またSKIMAには、すでに出来上がっているオリジナルキャラクターイラストをそのまま買い取る「Adopt(アドプト)」という仕組みがあります。
自分ではイメージが思いつかない場合などは、販売されているキャラクターイラストをチェックしてみると良いでしょう。
希望に合うイラストレーターを見つけたら、直接依頼をしますが、支払いのやり取り時はSKIMAが仲介するため安心です。
一般的なイラスト制作は1,000円から出品があり、2D・3Dキャラクター等の場合は、10万円以上必要な場合もあります。
Skillots(スキロッツ)
・画像引用:Skillots(スキロッツ)
Skillots(スキロッツ)は、イラストだけでなく、デザイン全般、写真、動画作成、音楽編集など、さまざまなクリエイターが登録しているサイトです。
登録しているクリエイターには審査があり、毎月の活動状況もチェック。現在、仕事を募集しているクリエイターのみが表示される仕組みです。
Skillotsは一般的なクラウドソーシングと異なり、利用する場合はSkillotsと契約を結び、クリエイターと再委託契約をする形になります。
とは言え、個人でも仕事依頼は可能です。イラスト制作は最低1,000円から出品があり、最も多い価格帯は10,000円〜20,000円。
依頼方法は直接イラストレーターに仕事依頼をするほかに、依頼内容を登録して応募してくれるのを待つ「プロジェクト形式」も可能です。
Skeb(スケブ)
・画像引用:Skeb(スケブ)
Skeb(スケブ)は、作家にスケッチブックを渡して好きな絵を描いてもらうことをイメージしたサイトです。作家が描きやすい環境を重視しています。
打ち合わせや見積もりの必要がなく、手軽にイラストを依頼できますが、修正などは対応していません。商用利用もできず、基本的にSNSアイコンやプロフィールヘッダーなど個人利用のみが認められています。
利用手順は、登録している人の中から好きなイラストレーターを選び、イラストを依頼するという流れ。
予算は決まっておらず、提示した金額にイラストレーター側が納得すれば描いてもらえる仕組みです。折り合いがつかない場合はキャンセルとなります。
Skebの公式Twitterによると、適正価格が分からない場合は、「とりあえず5,000円で依頼してみましょう」と書かれています。平均で5,000円から1万円が相場のようです。
ランサーズ
・画像引用:ランサーズ
クラウドソーシングサイトのなかでも最大級の「ランサーズ」には、大手企業などもイラスト制作を依頼することが多く、プロとして活躍しているフリーランスが多く登録しています。
イラストの依頼方法は「直接依頼」と「プロジェクト形式」「コンペ形式」の3つ。「直接依頼」は、気に入ったイラストを描く人へ直接依頼する方法で、「プロジェクト形式」は、依頼内容に対して見積もりや提案をしてもらい、気に入った人に正式に依頼をする方法。「コンペ形式」は、イラストを募集し、その中で気に入ったイラストにのみ支払いをするという形式です。
専任アドバイザーを利用できますので、発注方法に関しては分からない点があれば会員登録をして相談してみると良いでしょう。
クラウドワークス
・画像引用:クラウドワークス
クラウドワークスも、先のランサーズに並ぶ大手クラウドソーシングサービスです。
イラストを依頼する場合の依頼方法は、次の2種類。
- プロジェクト形式
- コンペ形式
描いて欲しいイラストの内容と予算を提示して、提案を待つ「プロジェクト形式」と、完成したイラストの中から気に入ったものを採用する「コンペ形式」を選べます。
募集する際の書き方など発注に関する質問には専門のコンシェルジュが対応してくれますので、まずは相談してみると良いでしょう。
イラストAC
・画像引用:イラストAC
イラストACは、膨大なイラストを無料でダウンロードして利用できる便利なサイトです。
完成したイラストが登録されているのですが、イラストACに作品を投稿しているイラストレーターのなかには、お仕事依頼を受け付けている場合があります。
気になるイラストを描いているクリエイターを見つけたら、プロフィールを確認してみましょう。「お仕事依頼メールを送る」というリンクがある人は、イラスト制作を依頼できます。
GIKUTAS
・画像引用:GIKUTAS
イラスト制作を行う「GIKUTAS」は、数多くの企業やゲーム会社などのイラスト制作を手掛けています。
すべての案件にアートディレクターが入り、イラストレーターの選考や品質管理、進行管理を実施。
予算などは公開されていませんが、大規模な開発案件にも対応していますので、まずは問い合わせをしてみましょう。
イラスト制作にかかる費用の相場はいくら?
イラスト制作に必要な費用は利用目的によって大きく異なり、必要な作業工程が増えるほど料金も高くなります。
また、活動期間が短いイラストレーターの方が、低額な料金を設定している傾向にあります。
今回ご紹介した中で値段の表記があるサイトに絞り、一般的なイラストを描いてもらう場合の相場を比較してみました結果が、以下の表です
サービス |
人物イラスト |
SNS用アイコン |
似顔絵イラスト |
3,000円〜5,000円 最低2,000円〜 |
3,000円〜5,000円 最低1,000円〜 |
3,000円〜5,000円 最低1,000円〜 |
|
3,000円〜5,000円 最低1,000円〜 |
3,000円〜5,000円 最低1,000円〜 |
3,000円〜4,000円 最低1,000円〜 |
|
5,000円〜15,000円 最低2,000円〜 |
4,000円〜6,000円 最低1,000円〜 |
3,000円〜8,000円 最低1,000円〜 |
|
(コンペ形式) |
3,000円〜 |
3,000円〜 |
3,000円〜 |
※出品されている中で、多く提示されている金額を抜き出しているため、平均単価とは異なります。
ランサーズはコンペ形式の価格なので、応募が集まらない場合は予算をアップして再募集をするようにしてください。
SNS経由の個人間取引には注意が必要
TwitterなどのSNSや個人ブログ経由でイラストを頼む方法もありますが、その場合は依頼する相手と話し合って価格を決めることになります。
取引が円滑に進む場合は良い取引となることもありますが、会ったことのない人と直接お金のやり取りが発生することに不安を覚える方も多くいるようです。
そういった方には、上記でご紹介したクラウドソーシングサービスの利用がおすすめ。支払いはサイト経由で行われるため、金銭トラブルなどを未然に防ぐことが可能。納品前に決済していたとしても、納品がなければキャンセルができ、「お金だけ取られる」といった心配がありません。
イラスト依頼の流れと注意点
ココナラなどのクラウドソーシングサービス経由でイラスト制作を依頼する際の流れは、主に以下の通りです。
- 依頼したいイラストレーターを決める
- サイト経由で依頼する
- 見積もりや納期を確認する
- ラフ案の確認・修正
- 修正の確認
- 納品を待つ
- 支払い
描いてもらいたいイラストレーターと相談をして、どのようなイラストが欲しいのか、予算や納期はどれくらいかを確認しましょう。
修正対応が何回できるのかも重要で、「2回まで修正可能」「無制限で修正対応」などと書かれていますので、範囲内であれば遠慮せずに相談することをおすすめします。
また、決められた修正範囲を超える修正にならないためには、事前にイラストのイメージの共有や追加料金の確認をしておくことが大切です。
支払い方法は利用するサービスによって異なりますが、ココナラの場合はクレジットカードや携帯キャリア決済、コンビニ払いなどが選べます。
イラスト依頼のやりとりで伝えたい項目
イラスト制作を依頼するうえで、必要になる項目をまとめました。
- イラストの概要
- 利用目的
- 使用媒体
- 画像サイズや解像度
- 希望納期
- 予算
イメージに合う参考画像やURLなどがあれば、一緒に送りましょう。材料が増えることで、「思っていたのと違う」といったトラブルが防げます。
さらに、イラストの利用目的を伝えることも重要です。
特に、描いてもらったイラストを個人で楽しむだけでなく、同人誌やグッズ展開、ビジネス用の名刺やポスター、Webサイトのマスコットキャラクターといった商用利用で使いたい場合は、必ず事前に相談しましょう。著作権などの扱いでトラブルになることを防げます。
また、SNS用アイコンを依頼する場合は、SNSによって必要なサイズが異なるため、各サービスのルールを事前に調べ、その旨を伝えるとスムーズに依頼できますよ。
まとめ
お気に入りのイラストを描いてくれるイラストレーターを見つけたら、まずは見積もり依頼をして、制作に必要な情報を伝えましょう。
イラストとひと口に言っても、掲載媒体によって必要な技術や工数、料金は異なります。
ぜひこの記事を参考に、素敵なイラストを手にしてください。
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お届け日数 | 要相談 / 約11日(実績) |
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お届け日数 | 要相談 |
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お届け日数 | 要相談 / 約5日(実績) |
無料修正回数 | 6回 |
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お届け日数 | 要相談 / 約4日(実績) |
無料修正回数 | 1回 |
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金額 | 8,000円 |
お届け日数 | 要相談 / 約15日(実績) |
無料修正回数 | 2回 |