新規事業を立ち上げるために必要な考え方・プロセスについてご紹介します。一方で、それらは「成功確度の高い新規事業の形(目的)」があってこそのものですよね。こちらでは、納得できる新規事業の立ち上げ方を「逆算的に」ご説明します。
- 「優れた戦略とはなにか」わかります
- 新規事業を成功に導く優れた戦略の「立て方(考え方)」がわかります
目次
新規事業の形|どんな戦略が優れているのか
「新規事業を立ち上げる」、この言葉の指す意味合いは非常に広いです。
新規事業について考えて、行動して、結果を出すことの全てを意味しています。
なかでも、こちらの記事では考えること、すなわち新規事業の戦略をテーマにお話します。
【A】「考えること(戦略を立てること)」から、新規事業の立ち上げは始まるからです。
何も考えずに行動を始めても、上司からの許可が下りなかったり、金融機関もお金を貸してくれないでしょう。
あとは、考えるということは見通しを持つことでもあります。
すると、結果うまくいこうが、そうでなかろうが、何も考えずに行動するよりも「学び」を得ることができます。
あらゆる学びは結果として、持続的な成長を望む上で不可欠なものになるでしょう。
さて、新規事業を立てるために、まず何を考えるのが良いでしょうか。
少し頭をひねるだけでも、考えなければいけないことは山ほどありそうです……。
そう、戦略を立てるには、まず「どう考えればいいのか」を明らかにしなければなりません。
そのためには「どんな戦略が優れていると言えるのか」わかっている必要があります。
こちらでは、「優れた戦略とはなにか」というテーマでお話します。
- 戦略の本質は「違いをつくって、つなげる」こと
- 理論だけでは成功できない、だから理論的に考えることが大切
- 優れた戦略は「流れ」が見える
戦略の本質
戦略の本質は、「違いをつくって、つなげること」です。
(他社との)違いをつくる
違いをつくるとは、「他社との」違いをつくるという意味です。
新規事業は、何かのサービスを、届けたい人に届けるものですよね。
業界のなかで、一定の利益をあげることができているサービスであれば、その理由は競争している他社と何らかの「違い」があるからです。
つなげる
次に、つなげるとは2つ以上の何かに関係性を持たせることです。
【A】サッカーの戦略では「人」と「ポジショニング」だけでなく、「パス回し」も考えます。
例えば、技術力の違いがあるA社とB社をサッカーチームにたとえてみましょう。
もしA社に優れた選手が多くても、サッカーはそれだけで成立しません。
ボールを繋げていくことで、ゴール(最終的な目的)に繋がります。
このように「相手のフォワードよりも自分のフォワードが優れている」みたいな、バラバラで違いを見つけてもそれは意味がありません。
結果どうやってパスをつないでゴールを決めるのか、そこまでをデザインすることが戦略を立てること。
違いをつくるだけではなく、それらのつながりを見出す必要があるのです。
理論だけではないから理論が大事
なんだか理屈っぽい話が続きますが、なかには「実践あるのみ」と割り切っている方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、未来のすべては不確実。
理論だけで、すべてがうまくいくとはむしろ考えない方が良いでしょう。
結論、そのバランスをとることが大切なのです。
バランスとは、理論と実践の輪郭をなぞるということ。
その点、「どこまで理論で考えられるか」を考える意味でも、理論で考え抜く行為は必要なのです。
難しい話ですが、理論だけではないからこそ、理論で戦略を考えることは大切といえるでしょう。
【A】無人島に行くとき、何も考えずに飛び込むことはしないですよね。
無人島に行くことが決まっていた場合、そこでどう生きるか考えることは非常に大切です。
しかし、考えたことが実戦ではうまくいかないこともあるかもしれないですよね。
では、だからと言って何も考えずに無人島に飛び込もうとしますか?
生きるために必要な要素から落とし込むように、必要な道具を割り出して無人島に持ち込む。
このような、「理論的に考えられるところまでは考え抜く」姿勢はビジネスでも大切なのです。
優れた戦略とは
優れた戦略は、話したときに「流れ」が見えるようなものと筆者は考えます。
【A】サッカーで例えるなら「選手同士が躍動している姿」のことです。
選手たちがゴールを目指すまでの導線をデザインしたとして、それを言葉で説明するとどうなるでしょうか。
少なくとも、「前半○分に、誰が誰にパスをする」というような具体的なアクションプランの一覧表示ではないはずです。
もっと、一人一人が躍動する姿を想像しながら、一定の時間経過を意識させるような、まさに「流れ」を伝えようとするでしょう。
聞きたくなるような一つのお話(ストーリー)になっていること。
これが優れた戦略の特徴だと、筆者は考えます。
新規事業を立ち上げる際に必要な考え方・フレームワーク
ここまで「優れた戦略とはなにか」というテーマでご紹介してきました。
ここからはその次の段階、「じゃあ、どうやって考えれば良いの?」というテーマでお話します。
少し遠回りの説明に感じた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、いきなり「戦略の考え方やプロセス」から伝えられても、
このように、理由が分からなくなってしまいます。
ここまでの説明が、遠回りではなく「長い近道」と思っていただけたら幸いです。
- どこで戦うか考える
- 誰が何を望んでいるか考える
どこで戦うか
いわゆる「業界」や「市場」と言われるものですが、どの業界や市場で事業を立ち上げるか考えることは非常に大切です。
どこで戦うかを考えることは、同時に、誰と戦うかを明らかにすることでもあるからです。
もちろん、今いる競合他社だけを見てはいけません。
新規参入しやすい業界であれば、みるべきは「まだ見ぬ敵」です。
とはいえ、参入が難しすぎる業界では自社が入っていけませんよね。
PEST分析や、5F分析を通して、業界や市場の状況を把握しましょう。
誰が何を望んでいるか
自分がどんな商品を届けようとするか、だけを考えているのはよくありません。
「誰がどうなることを望んでいるか」正確に把握することが必要です。
それは以下のような理論(考え方)に基づきます。
例えば、「100万人がAという場所にいくことを強く望んでいる」とします。
でもそれが、途中の落とし穴によって行くことを阻まれていた場合、落とし穴を塞いで歩けるマンホールを販売すれば100万人は買おうとするだろう、という考え方です。
しかし、この理論には続きがあります。
理論的に考えるとは、「抜け」があってはならないのです。
ざっと考えても、3つほど論点が立ち上がります。
100万人は本当にAに行きたいのか?【需要の理解】
まずは、Aという場所にいくことを強く望んでいる需要について正確に把握しましょう。
もしかすると、Aにある海外から来日したポップコーンのお店に行きたいのであって、B地点にも出店されたら、人はそっちに流れるかもしれません。
100万人は本当に落とし穴が脅威なのか?【不(ペイン)の理解】
次に、落とし穴が本当に100万人にとって不(ペイン)なのか確認しましょう。
もしかすると、少しの遠回りでも別の道を通ればAに到達できるのか、あるいは、落とし穴の周りを注意して歩けば問題ないのか、など。その不(痛み・ペイン)が確かなものであることを把握しましょう。
100万人は本当にマンホールが欲しいのか?【価値(ゲイン)の理解】
最後に、マンホールが本当に100万人の悩みを解決する価値なのか考えましょう。
もしかすると、マンホールは重たくて運びにくい……と感じる方も多いかもしれません。
これができれば、必ず100万人が買うサービスを作ることができるはずです。
新規事業の立ち上げにココナラを利用しよう
新規事業を立ち上げるには、一人だけでは難しいことも多いかと思います。
一人だけで考えていると、他者の目を持って冷静に見つめ直すことが難しいからです。
そこで、ココナラを利用して「新規事業の立ち上げに詳しい方」に相談してみてはいかがでしょうか。
ココナラは、CMでおなじみの「スキルを共有するオンラインプラットフォーム」です。
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まとめ
こちらの記事では大きく2つのテーマについてご紹介してきました。
- 優れた戦略とは何か
- 戦略の立て方(プロセス)
新規事業の立ち上げには不安がつきものかと思います。
だからこそ、厳密な論理の力を信じて、圧倒的なスピードで突き進みましょう。
失敗したら、すぐに方向転換すれば良いのです。
気持ちの良い諦めができることも新規事業の魅力の一つとも言えるでしょう。
もし気になる出品者の方がいたらチェックしてみてください。
ちなみに、新規事業の立ち上げ方はまさに「十人十色」。
将棋の棋譜のように、勝ち方・負け方も決して一つではありません。
つまり、一番大切なことは「自分で考える姿勢」ということ。
それでも、自分で考えるためには「多くの方の考え方」を理解することが大切と考えます。
こちらで紹介している考え方もそのうちの一つと理解していだだけたら幸いです。