動画や音声配信で人気の「歌ってみた」。誰でも手軽に配信できる人気コンテンツです。
しかし、この「歌ってみた」、音源を使うなら著作権の問題をクリアしなければなりません。
今回は、歌ってみた音源に関係する著作権と、著作権侵害を回避する3つの方法をご紹介します!
- 歌ってみた動画での著作権について
- 歌ってみた動画で著作権侵害にならない方法
- 著作権の申し立てが来たときの対応の仕方
- 歌ってみた音源を依頼できるクリエイター
- 著作権の相談に乗ってくれる依頼先
目次
歌ってみた音源の著作権はかなり複雑!
歌ってみた音源に関係する著作権はかなり複雑です。それもそのはずで、著作権の中には細かな関連する権利がたくさんあるからです。
しかし実際には、何がどう歌ってみた音源に関わっているのか理解できている人は多くありません。
では、歌ってみた音源に関わる著作権はどうなっているのか、詳しく見ていきましょう。
歌ってみた音源に関係する著作権とは?
歌ってみた音源に直接関係するのは、著作権と著作隣接権の2つです。
ここでいう著作権とは、権利の総称ではなく、作品を作った人がもつ権利のことです。
著作権の所有者は、音楽であれば作詞家・作曲家となります。もうひとつの著作隣接権は、その音楽を作成するのに関わったすべての人に与えられる権利のこと。
著作隣接権の中でも原盤権という権利に入り、実際に歌を歌った人、演奏した人、すべてに権利があります。歌ってみた音源では、このすべてが関係するので覚えておきましょう。
YouTubeやStandFMの楽曲は著作管理団体が管理している
著作権と著作隣接権を持っている人が1人ずつだったとしても、関係者は全部で4人と決して少なくない人数。多くの楽曲は「著作権管理団体」によって著作権を管理されています
YouTubeやStandFMは、この団体と契約しているため、わざわざ許可を取らなくてもいいようにできているのです。
では、実際にどんな団体が管理しているのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
JASRACとNexToneが主な契約先
動画配信サービスや音声配信サービスのほとんどは、JASRACとNexToneと契約しています。
この2つが、日本で音楽の著作権を委託管理している大きな法人です。わざわざ1人ずつ権利の持ち主を調べて、連絡して……という手間が省けるのは楽でハードルが下がりますね。
YouTubeやStandFMは、この2つと「包括契約」と呼ばれる契約が結ばれています。
この契約のおかげで、歌ってみた音源をアップロードするために許可を取らなくていいようになっているのです。
また、包括契約を結んでいるこの2つにわざわざ許可を取る必要はありません。
管理されていない曲に注意!
ただし、JASRACとNexToneですべての音楽が管理されているわけではありません。著作権を委託管理していない事務所から出ている音楽や、個人作成のものがそれにあたります。
そもそも、JASRACとNexToneに著作権を委託管理してもらうことは義務ではありません。
あくまでも任意での依頼になるので、音楽事務所によってはすべての権利を自社で持っている場合もあります。
JASRACとNexToneで著作権を管理されている音楽かどうかは、それぞれのHPで検索できます。
歌ってみたで音源を使いたい音楽があれば、まずは管理されているかどうか調べてみましょう。
歌ってみた音源の権利の持ち主確認が必須!
歌ってみたで使いたい音源があれば、権利の持ち主の確認は必ず一度はしましょう。
理由は先にもお伝えしたとおり、すべての音楽がJASRACとNexToneで管理されているわけではないからです。
つまり、勝手に使って「著作権侵害だ!」と訴えられる可能性が、音源によってはあるのです。もしJASRACやNexToneのいずれかに権利がなければ、音楽事務所や制作者に直接連絡を取りましょう。
せっかく気持ちよく歌ってアップロードした歌ってみたが、音源の問題で台無しにされても嫌ですしね。
歌ってみた音源で著作権侵害にならない方法
歌ってみた音源をめぐって、著作権のトラブルに発展させない3つの方法があります。その3つの方法とは、「許可をもらう」「自分で作る」「誰かに作ってもらう」です。
ただし、3つの方法すべてに注意点があります。ここでは、その3つの方法のやり方と注意点をご紹介します。
権利の持ち主に直接許可をもらう
一番確実な方法は、歌ってみた音源で使いたい音楽の権利の持ち主に直接許可を取ることです。アーティストや事務所もそうですが、管理団体が管理していればそこに許可を取ることもできます。
ただし、この方法は一番確実ではあるものの、返事が返ってくることはごく稀です。
権利が個人所有の場合は、あなたの歌いたい熱い想いをSNSやメールでぶつけてみてもいいでしょう。
古い歌は著作権が切れていることも
昔からある古い歌は、すでに著作権が切れている場合があり、その場合は許可を取らなくても音源を歌ってみたで使えます。
「古い歌」の定義ですが、著作権法では作者の死後70年以上経過しているもののことです。
2021年現在著作権が切れている音楽は、1950年以前に作者が亡くなっているものです。
ただし、亡くなった日から70年ではなく、作者がなくなった翌年の1月1日から70年なので注意が必要です。
編曲されている場合は要注意!
古い曲であっても、途中で編曲されている場合は編曲者にも権利が生まれています。
歌ってみた音源で著作権が切れた音楽を使うためには、編曲されていないもの、もしくは編曲者の死後70年以上経過していることが必要なのです。
編曲された音楽を歌ってみた音源として使いたいのであれば、その編曲者に許可を取る必要があります。
使いたい音源が編曲されていないかは、事前に調べておきましょう。
洋楽はさらにややこしい!
歌ってみた音源でややこしいのは「洋楽」です。洋楽を歌ってみた音源で使うにも、日本の音楽と同じように権利の持ち主に許可を取る必要があります。
日本ではJASRACが海外の音楽の著作権を管理しています。
ただし、洋楽もすべてが管理されているわけではないので、JASRACの検索ページで著作権が管理されているか確認しましょう。
【番外編】本家のオフボーカルをダウンロードして使う
音楽の中には、本家がオフボーカルバージョンを公開している場合があります。これをダウンロードして歌ってみた音源で使うのは、法律上問題ありません。
ボカロ音源などに多いようですが、中には公式HPにダウンロードリンクがない場合も。
その場合は、どこか別の場所からオフボーカルの音源をダウンロードする必要があります。
自分で演奏して音源を作る
自分で歌ってみた音源を、自前の楽器や借り物で演奏して作るのも方法のひとつです。音楽は演奏する人の好みが出るので、本家とは違ったアレンジすることもできます。
ただし、この方法は時間がかかるうえに、楽器が演奏できる必要があります。
本格的に1から歌ってみたを配信したい人は挑戦するのもアリです。
依頼して作ってもらった音源を使う
許可を取ったり、自分で音源が作れない場合は、音源制作をしている人に依頼するといいでしょう。費用はかかりますが、きちんとやり取りすれば、人によっては自分好みの音源を制作してもらえます。
注意して欲しいのは、著作権が制作者側にあるということ。
無用なトラブルを避けるためにも、事前に音源制作者に利用目的を伝え、十分な打ち合わせをしておくことをおすすめします。
替え歌はアップロードしないほうが吉
ここまで3つの方法をお伝えしましたが、歌ってみたではやらないほうがいいことがあります。それは、替え歌をアップロードすることです。
音源とは別のお話ですが、歌詞には「著作人格権」という権利が発生しています。
作詞者の許可なく替え歌を作ってアップロードすると、歌ってみたの削除や賠償請求されることもあります。許可を取るのも大変なので、替え歌はアップロードしないほうがいいでしょう。
歌ってみた音源で申し立てがきたときの対処法
歌ってみた音源をYouTubeやStandFMにアップロードしても、著作権侵害で申し立てをされることがあります。
こちらはルールを守っていても、相手の勘違いやこちらの不手際で申し立てされることはあります。
そこで、ここでは歌ってみた音源が著作権侵害の申し立てされた場合の対処法を3つご紹介します。
音源を差し替えるか削除する
申し立てがあれば、まずは音源を違うものに差し替えるか削除してしまいましょう。
多くの場合、音源が著作権侵害で申し立てされることがほとんどだからです。
申し立てがを受けたということは、どこかに著作権侵害に当たる部分があったのかは調べなければいけません。
問題に対応できる音源が別にあればそちらに差し替え、なければ音源を削除してしまいましょう。
運営元に対して異議申し立てする
著作権侵害していないのに申し立てが来た場合、運営元に対して異議申し立てできます。
問題がないからと申し立てを無視していると、動画がブロックされ、最悪の場合アカウントが削除されてしまいます。
こちらに何も問題がないのに申し立て通知を受けた場合は、すぐに異議申し立てをしましょう。
歌ってみたにかかわらず、音楽関係のコンテンツでは珍しい事例ではないので、早めに手を打ってしまうことをおすすめします。
収益化している場合は収益配分の話をするのもよい
もし、歌ってみたで収益化しているのであれば、著作権者に収益配分の話をするのもひとつの方法です。
音楽の中には「著作権者により収益化されています」と言われるものがあります。
これが表示されるコンテンツは、誰がどうしようと著作権者に収益がすべて入るようになっているのです。
要は収益の問題になるので、こちらから収益配分の相談をしてみましょう。
OKが出れば、収益の一部をもらえるうえ、著作権者の許可を得ることになるので合法的に歌ってみたで収益化できます。
ココナラで歌ってみた音源を作ってもらうのがおすすめ!
ココナラには、歌ってみた音源を作ってくれるクリエイターがたくさんいます。
また、音源を作ってくれるだけではなく、著作権にかかわる手続きもすべてやってくれるクリエイターもいるのです。
もちろん、自分好みに音源をアレンジしてくれる人も多数!
ではここで、ココナラのオススメ音源クリエイターをご紹介します。
「このクリエイターさん、よさそうだな」と思ったら、早速依頼してみましょう。
歌ってみたMIXランキング1位のクリエイター!
料金 | 10,000円(税抜) |
お届け日数 | 要相談 / 約8日(実績) |
アコースティックギターでシックな音源なら!
料金 | 5,000円 |
お届け日数 | 要相談 / 約9日(実績) |
歌ってみた・カバー曲ピアノ伴奏・演奏、作編曲します
料金 | 12,000円 |
お届け日数 | 要相談 / 約11日(実績) |
歌ってみた音源の自作相談もココナラにお任せ!
もし自分で音源を作るのなら、著作権に関することはすべて自分でしなければなりません。
「でも、具体的にどこまで許可をとる必要があるの?」
「この音源使って歌ってみた作っても大丈夫なのかな?」
そんなお悩みも、ココナラにいる著作権に詳しい人に相談してみましょう。
依頼を投稿するときには、どんなことで悩んでいるのかを書くのも忘れずに。
音楽制作のお悩みならプロにお任せ!
料金 | 10,000円 |
お届け日数 | 要相談 / 約24日(実績) |
本も出している弁理士が教える「その著作権大丈夫?」
料金 | 5,000円 |
お届け日数 | 要相談 |
行政書士資格をもったWEB系エンジニアが対応!
料金 | 5,000円 |
お届け日数 | 3日(予定) / 約4日(実績) |
歌ってみた音源は著作権にご注意を!
歌ってみた音源に関係する著作権のお話をしてきました。
著作権によって権利が守られるのは、日本のいい文化であることは間違いありません。
だからこそ、面倒に思わずに著作権にかかわることは知っておかなければいけないでしょう。
無用なトラブルを避けたいのは、自分も著作権者も同じはず。
著作権を侵害しない音源がほしい人は、ぜひココナラで自分の求める音源を作ってくれる出品者を探してみましょう。
自分で音源を作る人も、ココナラで相談に乗ってくれる人を探しておくといいですよ。