SNSやブログ、自社サイトなどにオリジナルのイラストを使うと、差別化や好感度アップに有効です。
ですが、いざイラストを作成しようと思っても、「どのような作成方法があるの?」「どれくらいの費用がかかるの?」と、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、オリジナルキャラクターを作る方法を紹介します。
自分で作成する方法から依頼する方法まで、予算や依頼のコツについても解説していますので、キャラクター制作を検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
キャラクター制作を依頼する3つの方法
キャラクターを制作する方法は、大きく以下の3つに分類できます。
- キャラクター制作アプリ・ツールで作る
- クラウドソーシングサービスで作れる人を探して依頼する
- キャラクター制作会社に依頼する
自分ではイラストを描けない方でも、パーツを選んで組み合わせるだけでオリジナルキャラクターを作れる「アプリ・ツール」を使えば、お金をかけずにイラストの作成が可能です。
ハイクオリティのイラストが必要な方は、クラウドソーシングや制作会社を通して専門家に依頼することを検討しましょう。それぞれの特徴や依頼方法、おすすめサービスなどを紹介していきます。
キャラクター制作アプリ・ツールのおすすめ3選
キャラクター・アバターが作れるアプリやツールの基本機能は無料で使えるものが多く、好きなパーツを選んで組み合わせるだけで、いろいろなキャラクターが作れます。
イラストのテイストもさまざまで、自分の顔写真を取り込んで、イラストテイストに変換するようなアプリもありますよ。
パソコンで作れるタイプとスマホで作れるタイプがあり、作成方法は簡単ですが、商用利用や2次使用に制限がある場合もあります。利用方法をきちんと読んでから利用しましょう。
今回はおすすめアプリを3つご紹介します。
CHARAT(キャラット)
CHARAT(キャラット)は、パソコン上でログイン不要でキャラクターが作成できるサービスです。
キャラクター作成ツールの「CHARAT GENESIS」やLive2Dモデルを制作できる「CHARAT V」など、複数のサービスが用意されています。
メジャー流通での販売は不可のためグッズ展開はできませんが、商業利用は可能です。自分のブログやSNSなどで利用しましょう。
カスタムキャスト
出典:カスタムキャスト
カスタムキャストは、株式会社ドワンゴのグループ会社が提供するアプリです。Android端末またはiOS端末にインストールして利用します。
基本的に無料で使えて、パーツを組み合わせて3Dアバターが作れます。作ったアバターはドワンゴが運営する「ニコニコ生放送」でV Tuberとして利用できるほか、YouTubeでの利用も可能です。
自分で制作したアバターを用いたグッズや動画の販売もでき、10万円未満の売上の場合は届けは必要ありません(日本国内に限る)。
法人向けのサービスもありますので、詳しくは公式HPを確認してください。
Decoppa!(デコッパ!)
Decoppa!(デコッパ!)は、Android端末またはiOS端末にインストールして利用するアプリです。
用意されているパーツを組み合わせてバストアップのキャラクターを制作でき、Twitter・LINEなどのSNSアイコンに利用が可能。
商業利用については記載されていないため、詳しく知りたい方はお問い合わせから確認してください。
クラウドソーシングサービスのおすすめ3選
クラウドソーシングサービスとは、さまざまな技術を売りたい個人・法人と買いたい人をマッチングするサービスです。
このサービスに登録しているイラストレーターやWebデザイナーなどを探して、直接制作を依頼します。
今回は、多くのクリエイターが登録している次の3社を紹介します。
ココナラ
出典:ココナラ
ココナラには、さまざまなテイストの絵を描くイラストレーター・クリエイターが多数在籍。2023年8月現在、「キャラクター制作カテゴリー」の出品数は4,838件です。
出品者に「どのようなキャラクターを描いてほしいのか」を直接相談できますので、まずは見積もりをしてもらいましょう。
修正回数や利用範囲の確認、著作権譲渡の可否なども、事前に確認しておくことをおすすめします。
下記は、販売実績が多数ある、人気のフリーイラストレーターの出品です。修正回数は無制限、商用利用は可能で料金に含まれ、著作権譲渡はオプション10,000円となります。
料金 | 30,000円 |
お届け日数 | 要相談 / 約26日(実績) |
出品しているクリエイターによって、依頼できるキャラクターのテイストやサービス内容が異なります。
まずはココナラに無料会員登録をして、クリエイターと相談してみましょう。
また、ビジネス利用には、ビジネス向けに特化したサービス「ココナラビジネス」もおすすめです。
チーム単位での依頼管理や、請求書発行、源泉徴収税額の自動計算にも対応しています。詳しくはこちらから確認してください。
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ランサーズ
出典:ランサーズ
ランサーズには、イラスト作成のカテゴリーに1,320件の出品があります(2023年8月)。アイコンやマンガ絵、2D・3Dキャラクターなど、希望するキャラクターのジャンルでも検索可能です。
気になるテイストのキャラクターを描くクリエイターが見つかったら、まずは相談や見積もりを依頼しましょう。
ランサーズを利用するには会員登録が必要で、会員登録は無料です。
クラウドワークス
出典:クラウドワークス
クラウドワークスには、イラストやキャラクターデザインができるデザイナーが12万人以上登録しています。
案件に対して応募者を募集する「コンペ形式」があり、最低3万円からデザイナーを探すことも可能。依頼方法などをサポートしてくれる「CWコンシェルジュ」も利用可能です。
キャラクター制作専門会社のおすすめ3選
キャラクター制作の専門会社に依頼をすると、キャラクターを使った効果的な集客方法やイベント、グッズ展開などまで相談が可能になります。
本格的な商用利用を考えている場合は、専門会社への依頼も検討してみましょう。
今回は、依頼のハードルが低い「キャラクター制作」だけ受注する会社から、キャラクターの運用まで対応可能な会社、家庭用ゲームのキャラクター制作まで手掛ける会社の3社を紹介します。
CHARACTOY(キャラクトイ)
CHARACTOY(キャラクトイ)は、キャラクター制作、アイコン、LINEスタンプ制作などを手掛ける制作会社です。
優しいタッチのイラストが多く、制作実績も多数公開されています。ロゴ制作やWebサイト内に使うマークなどの制作依頼も可能ですので、公式HPで確認してください。
CHARAMART.(キャラマート)
キャラマートでは、キャラクター制作に加え、キャラクターを使った運用まで依頼できる「キャラクター運用プラン」も提供しています。
キャラクター制作プランは20万円〜で、複数のデザイン提案と別ポーズ作成費などが含まれます。
それに加え、複数の媒体での展開・運用をワンストップで依頼することが可能。詳しくはお問い合わせから申し込みしてください。
MUGENUP(ムゲンアップ)
MUGENUP(ムゲンアップ)は、イラスト制作から3D CG制作、ゲーム用キャラクター・背景制作、映像制作などを幅広く手掛けるクリエイティブ企業です。
PS用ゲームのキャラクター制作も手掛けるなど、大規模な依頼にも対応可能。クリエイターを支援するWebサイトも運営し、クリエイターの人材派遣業なども展開しています。
詳しくは公式HPから問い合わせてみてください。
キャラクター制作の費用相場
キャラクター制作費用とひと口で言っても、作成するキャラクターの種類や利用用途によって、制作日数や必要なコストが異なります。
大まかな相場を、確認しておきましょう。
キャラクター制作アプリ・ツールで作る場合の費用相場
スマホアプリやツールを使って自分でキャラクター制作する場合は、基本的に無料で作成が可能です。
また、衣装や表情などを追加オプションで購入すると、ほかの人と違うキャラクターを作れます。追加オプションには、「顔のパーツ」「特別な衣装」「ポーズ」などがあり、1点数百円からです。
クラウドソーシングサービスで依頼する場合の費用相場
クラウドソーシングサービスを利用する場合、依頼するクリエイターによっても価格が異なります。
プロで活躍しているクリエイターが副業で出品しているような場合は価格が高くなりますし、始めたばかりの新人クリエイターであれば実績をあげるために安く出品している場合もあります。
下記は、「ココナラ」でキャラクター制作を依頼した場合の費用相場です。
顔・バストアップ 1枚 | 3,000円〜 |
人物全身 1枚 | 5,000円〜 |
Live2D用イラスト(パーツ分け) | 20,000円〜 |
3D用モデル(全身) | 50,000円〜 |
V Tuber用の3Dモデル制作など、工数が多くなるほど費用も高くなる傾向にあります。
キャラクター制作会社に依頼する場合の費用相場
制作会社へ依頼する場合は、制作会社の規模、クライアントの規模、依頼内容や納期などで大幅に異なります。
公式HPに料金プランが掲載されている場合もありますが、まずは問い合わせてみると良いでしょう。
相場は依頼するクリエイターや利用目的で大きく変動する
費用相場は、依頼するクリエイターやどのような目的で作成するのかによっても変わってきます。
例えば、ココナラなどのクラウドソーシングサービスでは、イラストが描ける個人・フリーランスが多く出品しています。個人で活動している場合は、価格も安く抑える傾向にあります。
個人であっても上手なイラストを描く出品者は大勢いるので、有名なクリエイターに依頼するよりも大幅に予算を抑えられるでしょう。
また、SNSアイコンやWebサイト内に配置するキャラクターイラストを依頼する場合と、YouTubeなどで利用する2D、3Dモデルを依頼する場合では、手間のかかり方が違うため、倍以上の価格差があります。
価格だけで比較するのではなく、制作にかかる時間や手間を理解して依頼しましょう。
さらに商用利用やグッズ展開をしようと考えている場合は、追加で費用がかかるのが一般的です。その点も、覚えておきましょう。
ライセンス料または著作権の譲渡費用がかかる
基本的に、制作してもらったキャラクターの著作権は製作者側にあります。
そのため、個人で楽しむのではなく、アフィリエイトサイトや企業サイトで使う場合には、著作権者にライセンス料を払う必要があり、ライセンス料は「利用規模・利用期限・著作権者の知名度」などで変わります。
制作したキャラクターを幅広く利用していこうと考えている場合は、著作権譲渡をしてもらうことも検討してください。
キャラクター制作がうまくいく5つのコツ
キャラクター制作を依頼しても、希望するようなキャラができなければ意味がありません。正式に依頼する前に、次の5つのポイントを意識するようにしましょう。
イメージ・コンセプトを固めておく
どのようなキャラクターが欲しいのか、イメージやコンセプトなどを自分の中で固めておきましょう。イメージに合うサンプル画像があると、お互いにイメージを共有しやすくなります。
デザイン案を何個か提出してもらえる場合でも、まったくイメージと違うデザインが上がってくると、選択肢がなくなってしまいます。
どのクリエイターに頼むか検討する際にも、イメージに近いイラストを描く人を探せますので、依頼する前に考えておきましょう。
得意分野を確認する
キャラクターと言っても、「ゆるキャラ」「動物系」「美少女系」「ちびキャラ」「似顔絵」などさまざまです。
自分の依頼したいジャンルが得意なクリエイターを選んで、依頼するようにしましょう。
シンプルなイラストを得意とする人や、美少女系が得意な人、モデリングができる人など、得意分野はさまざまです。ジャンルに詳しい人の方が、こちらのイメージを汲んで制作してくれる可能性が高いです。
制作実績を確認する
どのような制作実績があるのかを確認しておけば、どんなキャラクターが完成するのか予測ができますし、どんな仕事をしてもらえるのかも確認できます。
非公開の制作実績を見せてもらえる場合もありますので、気になるクリエイターを見つけたら、ぜひ問い合わせてみてください。
費用の内訳・ライセンス料などを確認する
キャラクター制作費用には、デザイン費用だけでなく、ディレクターが入っていればディレクション費用、コンサルタントが入っていればコンサルタント費用が含まれます。
キャラクター制作から運用管理まで依頼する際には、どのような費用が含まれているのかチェックしておきましょう。
また、ココナラなどのクラウドソーシングサービスで個人に頼む場合でも、商用利用のためのライセンス料はどうなっているか、あらかじめ確認することをおすすめします。
あとから追加費用がかからないように、依頼前に問い合わせで確認しておくことが大切です。
使用範囲・著作権の扱いを決めておく
個人のWebサイトやSNSで利用するだけでなく、同人誌での利用やグッズ販売を考えている場合や、一般の流通販売を検討する場合は、著作権者と利用のルールを決めなくてはいけません。
自分がどこまで使いたいか、使用範囲をクリエイターと確認してから依頼するようにしてください。
まとめ
オリジナルキャラクターを作るには、次の3つの方法があります。
- 自分で無料アプリ・ツールを使って作る
- 技術のあるフリーランスに直接依頼する
- 制作会社に依頼する
依頼する前には次の点を考えておきましょう。
- コンセプト・キャラクターのイメージはどうか
- 予算はどれくらいか
- 出来上がったキャラクターをどんなシーンで利用するのか
クリエイターとしっかりとイメージを共有し、希望するキャラクターを作ってください。
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