社会インフラとして浸透したLINE。なかでもスタンプ機能は、家族や友人とのトークで、“ちょっとしたアクセント”として楽しめるコンテンツ。実は簡単に作れるスタンプ!自分で作って楽しむもよし、企業はマーケティングの一貫として作ってもよしです。本記事では、そんなスタンプの作成をサポートするクリエーターをご紹介しています。
LINEスタンプを作る目的って?
LINEスタンプを作ろうとしたとき、何かしら目的があるはず。
そして個人と企業とでは、大きく目的は異なるかと思います。
LINEスタンプを作るとき、明確な目標があることでより良いものが出来上がります。
下記を参考にしながら、ぜひ目標を言語化してみてください。
個人の場合
「かわいい」「好みのキャラクター」「使い勝手が良さそう」
個人的にスタンプを買うとき、みなさんはこんな風に思っているかもしれません。
そこから一歩踏み込んで、0から作ろうとする背景には、こんな目的があるのではないでしょうか。
LINEスタンプは、一般の方でも気軽に作れるのが嬉しいところ。
自分が作るイメージを具体的にするために、具体的な目的を明確にしましょう。
欲しいスタンプが無い
LINEスタンプは、2019年5月時点で490万セットが販売中です。
たくさんあるから欲しいものが見つかる!と思いきや、スタンプとの運命的な出会いは意外とない……という経験はありませんか?
そんなとき、自分で作ってしまおう!と思い切れるのが、LINEスタンプ。
基本的に、著作権や公序良俗に反するもの以外は、何でも作ることが可能です(※詳細なガイドラインは後述)。
ぜひ使いたいスタンプを言語化してみましょう。
- どんな場面で使いたい?
- ポップな感じ?シンプルな感じ?
- どんな文字を入れたい?
趣味やコミュニティで使いたい
趣味をもとにしたスタンプが使えたら、毎日のLINEがとても楽しくなりそうですよね。
例えば野球が好きならグローブやグラウンドをモチーフに、旅行が好きなら地球や飛行機やキャリーバックをモチーフにしたスタンプが作れます。
好みの文字やイラストを加えて、完全にオリジナルなスタンプにすることも。
同じ趣味の仲間と一緒に使えば、よりコミュニケーションも広がるでしょう。
- 実写風?イラスト風?
- 色合いは?暖色系?寒色系?
- レパートリーはどれくらい?
LINEスタンプで儲けたい
LINEスタンプを公開すると、販売数に応じて収益金が分配されます。
人気のスタンプになれば、それなりに収益化することも可能です。
しかし競合がとても多いので、安定して収益をあげるには“ファンを獲得できるスタンプ”でなくてはいけません。
すなわち、ご自身が作りたいスタンプよりも、使ってもらえるスタンプを作る必要があるのです。
どんなスタンプが使ってもらえそうか、念入りにイメージしましょう。
- どんな年齢層をターゲットにする?
- 男性向け?女性向け?両方?
- どんなシーンで使うことを想定している?
企業の場合
LINEスタンプは素材さえあれば無料で公開できて、なおかつ基本的にどんな絵柄でも大丈夫です。
すなわち、コストのかからないマーケティングができるのです。
会社にマスコットキャラクターがいたらそれをモチーフにしてもよし、もちろん新たにキャラクターを作ってもいいですし、会社の商材をスタンプにしてもいいかも知れません。
自由な発想でLINEスタンプを作ることができます。
主な目的は2つだと思いますので、目的に応じたLINEスタンプをイメージしましょう。
認知度向上
社会インフラになりつつあるLINE。
老若男女が使っているサービスですから、もしLINEスタンプがヒットすれば、会社の認知度も向上するかもしれません。
当然その難易度は高いですが、素材の作成料以外の出費がないことを考えると、一度試してみる価値はあり。
認知度が向上すれば商材の販売促進にもなりますし、採用活動の追い風にもなり得ます。
競合分析をしながら、どんなLINEスタンプがいいか具体的にイメージしてみましょう。
- どんな雰囲気のスタンプにする?
- ターゲット層は具体的にどんな人?
- どんなシーンで使ってもらいたい?
ブランディング
世間からの「どんな会社?」を形作るのが、ブランディングです。
もう少し詳しく表現すると、会社の「らしさ」を作るもの。
企業活動をしていく上で、会社のブランディングはとても重要な要素です。
その手段の一つとして、LINEスタンプを作ってみるのも◎
将来的になっていたい会社像をイメージして、言語化してみてください。
- どんなイメージを持たれたい?
- どんな人をターゲットにする?
LINEスタンプってどうやって作る?
LINEスタンプの作り方は大きく3つに分かれます。
ご自身のデザインスキルに応じて、お好みの方法を選択してみましょう。
【セルフ】自分でデザイン
デザインスキルには自信がある!という方は、自分でゼロからデザインするのも楽しいはず。
使い慣れたデザインソフトをご利用いただいても大丈夫です。
普段はデザインソフトを使わないという方は、おすすめの2つをご紹介します。
【セルフ】アプリ完結でデザイン
スマートフォンのアプリでLINEスタンプをデザインして、そのデータをそのままアップロードする方法です。
利便性が高いので、とてもおすすめです。
さくっとLINEスタンプを作りたい方に向けて、おすすめの2つをご紹介します。
- LINE Creators Studioで作成したLINEスタンプは、売り上げに対する分配金がありません。
- シャトルステッカーで作成したLINEスタンプを出力する際、別途費用がかかります。
【プロに依頼】デザインを作成依頼
プロのクリエーターにLINEスタンプを作ってもらう方法です。
プロに依頼するのでお金はかかりますが、きっと満足のいくLINEスタンプが出来上がるはず。
よりハイクオリティなLINEスタンプをお求めの方には、とてもおすすめです。
次章では、筆者がおすすめする7人のクリエーターをご紹介します。
あらゆるデザインは完成した時点で、著作権が作者(クリエーター)に帰属します。
著作権を持つ人がデザインの用途について決定する権利があるので、商用利用(=収益化する)を目的にする場合は、事前の確認が必要です。
その他不安なことがございましたら、あらかじめクリエーターに確認しましょう。
LINEスタンプを作ってくれるクリエイターを紹介!
LINEスタンプを作るには、ある程度のデザインスキルが必要です。
デザインに慣れていない人は、自分でデザインすることに大きな躊躇いがあるのではないでしょうか?
筆者自身も全くデザインセンスがなく、絵を描くなんて無理!と思っています。
とはいえ、目的は自分で作ることではなく、完成させることですし、無理に自分で作ろうとしなくて大丈夫。
プロのクリエーターに頼んで、満足のいくLINEスタンプに仕上げませんか?
人のイラストが得意な方
- 金額:5,000 円
- お届け日数:要相談 / 約39日(実績)
- おすすめポイント:手元にあるお気に入りの写真をスタンプにしたい方におすすめ!
ラインスタンプ・ライン絵文字作ります オリジナルラインスタンプを作りたい方へ
ゆるくてかわいい系のイラストが得意
- 金額:16,000 円
- お届け日数:要相談 / 約9日(実績)
- おすすめポイント:ゆるくてかわいい、オリジナルスタンプを作成してもらえます!
LINEスタンプ描きます かわいいLINEスタンプ描きます!
ペットやマスコットキャラクターが得意
- 金額:10,000 円
- お届け日数:要相談 / 約40日(実績)
- おすすめポイント:ペットやマスコットキャラクター、お子さんのラクガキなどなど、なんでも制作します!
LINEスタンプなんでもつくります 【10月から料金が変わります!】
コンセプトを元にしたイラスト作成が得意
- 金額:12,000 円
- お届け日数:要相談 / 約10日(実績)
- おすすめポイント:キャラクターは、原画があってもトレース、清書、アレンジなどが可能です。
商用・個人用LINEスタンプ作成します オリジナルスタンプ、会社広告用スタンプがほしい方はぜひ!
オリジナルキャラクターを作るのが得意
- 金額:12,000 円
- お届け日数:要相談 / 約19日(実績)
- おすすめポイント:あなただけのオリジナルスタンプを作ります!
オリジナルLINEスタンプ作ります キャラクターデザインも承ります
ゆるかわいいタッチが得意
- 金額:20,000 円
- お届け日数:要相談 / 約23日(実績)
- おすすめポイント:普段から使いやすいLINEスタンプを制作いたします!
オリジナルのLINEスタンプを制作します ゆるくてかわいいオリジナルLINEスタンプを制作します!
似顔絵風のイラストが得意
- 金額:20,000 円
- お届け日数:要相談 / 約20日(実績)
- おすすめポイント:写真からのミニキャラクター作成、等身のシュールなイラストなど、 様々な用途でお使いいただけるLINEスタンプをお作りします!
似顔絵LINEスタンプ作ります 家族や友達、グループの仲間たちとみんなで使おう!
さあLINEスタンプを公開しよう!
LINEスタンプが完成したら、いよいよ公開。
その前に公開申請をしていきます。
公開申請の方法は2つ、ご自身がLINEスタンプを作る目的と照らし合わせながら、申請方法を選びましょう。
また、申請ののち審査があるので、審査通過のためのガイドラインもご紹介します。
パターン1:LINE Creators Market
メインの申請方法はこちら。
職業、年齢、プロ、アマチュア、個人/法人関係なく、誰でもLINE Creators Marketに参加することが可能。
LINEアカウントがあれば、すぐに登録できます。
LINE STOREで販売すると、世界中のLINEユーザーにLINEスタンプを使ってもらうことができます。
さらに、売上の35%を取得することも可能になります。
詳細はこちらをご覧ください。
パターン2:LINE Creators Studioアプリ
制作方法でもご紹介した、スマートフォンからLINEスタンプが簡単につくれるアプリ。
LINEアカウントさえあれば、作ってすぐのLINEスタンプをそのままアプリ内から審査申請することができます。
手軽に申請できますが、個人の方でもどんなに売れても売上の分配額が0円なので、注意が必要です。
詳細はこちらをご覧ください。
気を付けるべきこと!
すべてのLINEスタンプは、LINE社が定める制作ガイドラインと審査ガイドラインに沿ったものでなくてはいけません。
それぞれのガイドラインを簡単に説明いたします。
詳細は各サイトをご参照ください。
制作ガイドライン
LINEスタンプの仕様を定めたガイドラインです。
画像とテキストについて、次のような制約があります。
画像について
必要数 | サイズ(pixel) | |
メイン画像 | 1個 | 横240px × 縦240px |
スタンプ画像(選択式) | 8個/16個/24個/ 32個/40個 |
横370px × 縦320px(最大) |
トークルームタブ画像 | 1個 | 横96px × 縦74px |
テキストについて
クリエーター名 | スタンプタイトル | スタンプ説明文 | コピーライト |
50文字以内 | 40文字以内 | 160文字以内 | 50文字以内 (英数字のみ) |
審査ガイドライン
どのようなLINEスタンプが、LINEで販売するにふさわしいかを定めたガイドラインです。
審査では、下の5項目について判断されます。
- 画像(スタンプ画像、メイン画像、トークルームタブ画像)
- テキスト(スタンプタイトル、商品説明文、クリエイター名、Copyright)
- モラル
- ビジネス・広告・その他
- 権利・法律
これらにはさらに小項目があり、計51の小項目の観点から、審査が実施されます。
その他詳細はこちらをご覧ください。
まとめ
LINEが生まれてまもなく10年、今や社会のインフラとして普及しており、使わない人の方が少ないかもしれません。
LINEはメールやSMSとは違い、遊び心のあるチャットツールです。
家族や友人とのLINEでは、LINEスタンプがきっと良いアクセントになっているはず。
また企業にとっても、LINEスタンプはマーケティングとして有効なもの。
作成にかかるコストは少ないですが、大きなリターンが見込めるのが美味しいところです。
LINEスタンプはそれぞれの目的に合わせて、色々な使い方が可能です。
ぜひLINEスタンプの作成、挑戦してみてください。