目次
4つの【時代別】日本美術の特徴解説
1. 奈良時代
奈良時代の美術の特徴は、仏教に関するものが豊富なことです。
というのも、奈良時代は日本に仏教が普及し始めた時代。
そのため仏像や仏教の教えが描かれた絵画などが、仏教を広めるために大きな役割を果たしていたのです。
2. 鎌倉時代
鎌倉時代の美術は、武士と強い関係を持つ作品が多いのが特徴。
当時は政治の運営が貴族から武士に変わり、合戦の巻物など武士が好みそうな、強く迫力がある作品が好まれました。
有名な金剛力士像が造られたのもこの時代です。
運慶と快慶も、力強い表情をしていますよね。
3. 江戸時代
江戸時代は、日本独特の技法が多用されているのが特徴です。
これは長く続いた鎖国こともあり、西洋美術からの影響が少なかったため。
ゴッホなど世界の名だたる画家達が魅了された、葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が出来たのも江戸時代でした。
海外と異なる“日本らしさ”が前面に出た作品を楽しみたいなら、江戸時代の作品をより深く知ると良いでしょう。
4. 明治時代
明治時代は、西洋の美術作品に近いものが多いのが特徴です。
江戸時代とは異なり、鎖国が終わり西洋の文化が一気に流れ込んできたこの時代。
日本文化と西洋文化が入り混じった作品は、混沌とした時代ならではの美しさがありますね。
美術の歴史を知るためにおすすめの本たち
日本の美術の歴史について、さらに興味が湧いてきましたか?
そんな方には、より深く多くの美術について書かれている、日本美術史の本をおすすめします。
今回は編集部推薦の本を4冊ご紹介します!
①増補新装 カラー版日本美術史/美術出版社
日本美術史の第一人者、辻惟雄さんによる本です。
カラー図版や用語説明などが豊富で、分かりやすい解説がついているため、美術入門書として最適な一冊。
歴史が苦手で、学びたいけれどいきなり難しいことは分からない、という方におすすめです。
②日本美術の歴史/東京大学出版会
縄文からアニメ・マンガまで、長い日本の歴史を俯瞰した本です。
きれいな図版が多く使われているため、日本美術史にあまり詳しくない初心者さんでも読みすくなっています。
手元に1冊日本美術史の本を置いておきたい、という方にぴったりです。
③日本美術を見る眼 東と西の出会い 増補/岩波現代文庫
長年西洋美術史の研究をしてきた、高階秀爾氏による本です。
「日本美術史と西洋美術史の違いはどこか?」
という視点で書かれたこの本を読めば、“日本らしさとはなにか”を深く知ることができるでしょう。
④改訂版 西洋・日本美術史の基本/美術出版社
本書は、美術検定の公式テキストです。
美術史を体系的に知りたい。
本が多すぎて何を読めば良いのかわからない!という方におすすめです。
詳しくなったら、実際に検定を受けてみるのも面白いかも知れませんね。
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歴史を学んで、美術の見方を変えてみよう!
これまでなんとなく見ていた美術作品たちも、歴史を学ぶことで、その時代らしさや日本らしさが見えてくるはず。
そうなれば、感動の仕方も変わります。
素通りしていた作品に興味を持ったり、素敵な作品がもっと魅力的に見えたり。
美術史を学んで、一歩進んだ作品鑑賞をしてみましょう。