【初心者でも簡単】お芝居の脚本の書き方を徹底解説

芝居 脚本 書き方

脚本家の卵
芝居の脚本って、どこから始めたら良いの?

「演劇を披露することになり脚本を任された……」とお悩みの脚本初心者さん必見。一から作らなければならない脚本は何から手を付けたらよいかわからず、また脚本の書き方も慣れていないうちは難しいですよね。 そこで今回、初心者でもできる脚本の書き方や知っておきたいルールを徹底解説します!

芝居の脚本の書き方手順は簡単3STEP

芝居 脚本 書き方 手順
芝居の脚本は主に3つの工程を踏むことで作成可能◎
ステップ順に、脚本の書き方をご紹介します。

STEP①テーマ設定

脚本はテーマ設定をし大枠を決めることから始まります。
テーマは脚本を書く際の中軸となり、ストーリーの展開を見失わないために不可欠。
以下の流れでテーマを考えていきましょう。

テーマ設定3ステップ
  1. 自分の目線から
    • あなたが今どんなことに関心があるのか
    • あなたがどんな思いを持っているのか
  2. お客さんの目線から
    • お客さんに何を感じていてほしいのか
    • お客さんにどんな行動に移してほしいのか
  3. テーマを疑問形で設定する

STEP②起承転結決め

「結」を起点として考えるのが良いでしょう。
芝居を見終わったお客さんの感情は「結」で決まるからです。

最後の大会を控えた吹奏楽部を例にとって起承転結を作ってみましょう。

起承転結の例
:最後の大会に向けて練習の毎日。
:思うような演奏ができず仲間割れが起こる。
:部長の熱い思いを受けて部員が再び団結する。
:最後の大会で優勝できた。

「結」を受けて、お客さんは「仲間の大切さ」や「努力は報われる」といったような感情を抱くことができますよね。

STEP③筋書きづくり

おおまかなセリフや構成を決めましょう。
ここの過程で登場人物をまとめておくとストーリー展開が楽になります。

筋書きができたら、 「自分がお客さんに伝えたいこと」が伝わるかを読んで確認。

筋書きが終わったらいよいよ脚本起こしにはいります。

芝居の脚本を書いてみる

芝居 脚本 書き方 具体例
実際に脚本を文字に起こす際に必要な要素は以下の3つ。

  1.  柱
  2.  ト書き
  3.  セリフ

それぞれについて細かく説明していきます。

①場所・時間を指定する「柱」

脚本において、柱の役割はシーンの 「場所・時間」を指定すること。
「〇」を先頭につけ、柱であることを表します。

脚本家の考えを制作者・役者に正確に伝えて再現するために柱は欠かせない要素であるため、具体的に書くのがベター。
しかし、細かく書きすぎると制作の時点で縛り付けてしまう恐れがあるので気を付けましょう。

場所

できるだけ具体的な場所設定を心がけましょう。
例えば、「学校」よりも「学校の部室」の方がが良いです。
脚本を読んだ人がおおまかな絵をイメージできればOK。

時間

柱の場所の下に続いて(括弧)の中に書きます。
一般的に時間指定が無い場合、「昼」という認識になります。
昼以外の状況を描きたいなら、「朝」や「深夜」など、具体的な時間を入れましょう。

②人物の動作・状況説明に使う「ト書き」

ト書きは、 「人物の動作」や「状況説明」の際に用います。
主に目に見えるもののみを書き、心情などの目に見えないものは書きません。

上から3字下げて書き出し、文体は現在時制です。

また、主語と述語をつなげる「が」を省くのがポイント。
テンポの良い脚本になりますよ。
✕:ミサがトランペットを吹く。
〇:ミサ、トランペットを吹く。

③脚本でいちばん重要な「セリフ」

セリフは 登場人物のキャラクターを形作り、ストーリー運ぶ役割があります。
人物名を先頭に置き、セリフには「」をつけましょう。
ちなみに、セリフの終わりに句点は使いません。
セリフが1行におさまらない場合、2行目以降は一字下げましょう。

また、以下の使い方を知っておくと便利でしょう。

・「人物名+N」=ナレーション
ドラマ冒頭の説明など、語りの部分を表します。

・「人物名+M」=モノローグ
実際には声に出さない、登場人物の心の声を表します。

以上三つの項目を使うと次のような脚本を書くことができます。

〇吹奏楽部の部室(放課後)←柱
ミサのトランペットの音が鳴り響く。←ト書き
カナ、こっそりとミサの背後へ近づく。
カナ、ミサの肩をたたき驚かす。
カナ「わあ!ミサ、また一人で居残り練習?」←セリフ
ミサ「うん、みんなに迷惑かけるわけにはいかないから」

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脚本の書き方をマスターして芝居を成功させよう

芝居 脚本 書き方
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脚本はプレッシャーが大きいけれど、お芝居が成功したときの達成感は誰よりも強いはず。
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