公務員試験において、配点が高く重要視される小論文。だからこそ対策は徹底したいのに、どうすればいいのかわからない……。そんな方のために、この記事では小論文作成のコツや、構成の仕方などをご紹介していきます。小論文を制して公務員試験を突破しましょう◎
目次
小論文の作成のコツは?4つのポイント
初めて小論文に挑戦する、という方も多い公務員試験。
闇雲に書こうとしても、高評価を得られる小論文は書けません。
ここでは、小論文を作成する際に大事なポイントを4つご紹介します。
①時事問題にアンテナを張る
公務員試験における小論文のテーマは、その市区町村・都道府県などが抱える問題について多く出題されます。
そのため、志望する地域の時事問題を常にキャッチアップする必要があります。
受検する自治体のHPに目を通して、何を課題としているか、現状と目標のギャップなどを理解しましょう。
おすすめは、時事問題本で情報を取り入れ、かつ自治体のHPで地域を研究することです。
②頻出テーマを知る
公務員試験では、出題されやすいテーマの傾向を把握することが大切。
主に取り上げられるのは、環境問題・社会問題・地方創生などの、行政に関わるテーマ。
例としてよくあるテーマをいくつかをご紹介します。
環境問題
・温暖化対策として何が必要か
・自然災害が起きた際の正しい対応
・ごみの排出量を減らすための施策
社会問題
・女性の社会進出促進について
・働き方改革の促進について行政ができること
・高齢者の就労支援について
・アフターコロナの経済回復について
地方創生
・東京オリンピックに向けての施策
・その自治体の観光復興支援について
・ふるさと納税を活性化させる方法
いずれも、「現代の国・都道府県・市区町村が抱える問題」です。
過去と現在と未来への展望について、小論文で触れられるくらいの知識を持つことは大前提でしょう。
③上手な人の小論文をたくさん読む
小論文を制するために、分かりやすい・伝わりやすい・評価されるフォーマットを知っておきましょう。
上手な人の小論文は、書き方のコツやポイントが押さえられているため、学ぶところが多くあります。
ただ読んでいるだけでも、話の展開の仕方や、行政についての知識もつくので、一石二鳥。
小論文が複数掲載されている参考書を、ひとつ購入することをおすすめします。
④足切りのポイントを知る
公務員試験には必ずクリアしなければならない、足切りラインが存在します。
この項目を満たしていなければ、内容がどうであろうと評価されない可能性も。
以下の基準をしっかり把握して、試験に挑むようにしましょう。
試験時間には限りがあるので、時間配分を最初にしっかりと決めてから取り掛かりましょう。
自分の主張・結論をどのように展開させるか熟考すること、丁寧に書くことが大事です。
小論文の構成の基本とは?
60~90分という短い時間で、ある程度の文字数を書く必要がある小論文。
構成の基本を知ることで、なるべく速く正確に書く練習をしましょう。
ここでは小論文の構成の基本をご紹介します。
①テーマについての定義づけ
テーマについての前提をしっかり明記することで、小論文の全体像をまとめましょう。
ふわっとしたイメージではなく、前提知識と自分の言葉をしっかりと明確に示すことが大事。
「高齢化とは」「賃金格差とは」「地域復興とは」など、普段から定義づけする癖をつけておくことをおすすめします。
②問題定義する
テーマのどこが問題か、解決すべき課題をハッキリさせる行程が必要です。
現状はどうなのか、そこからどのように変化する可能性があるかを、きちんと分析しましょう。
例えば少子化が進むと国はどうなるか、未来に起こりうることを想定して、現状を加味しながら考えましょう。
③問題の解決策を述べていく
この部分は、テーマの答えにあたる重要な段階です。
まず、どのように解決していくかの方向性や、具体的な根拠を明記してから解決策を述べましょう。
例えば日本の労働力の問題だったら、外国人労働者を増やすというのが方向性で、何故その方法を選んだのかを示すのが根拠です。
そしてどのように外国人労働者を増やすか、が具体的な解決策であり、テーマの答えとなるものです。
④結論を述べる
最後に、ここまで述べてきたことを簡単にまとめます。
課題とそれに対する解決策を、手短に説明して整理しましょう。
最後に公務員としての視点や、行政を良くする一職員としての意見なども述べられると、志望度が高く見えるのでポイントです。
小論文対策っていつからやればいいの?
公務員試験は範囲がとても広いですから、小論文以外にも勉強することはたくさんあります。
なのでいつから小論文の対策をすれば、試験に間に合うのか?と不安に思う人も多いはず。
ここでは対策を始めるべき時期について、簡単に紹介します。
対策は2月頃から始める
大学生なら、ちょうど春休みが始まる時期から始めるのが、ひとつの目安。
誰かに添削してもらうことで、より質が上がるので、それも込みで早めから始めるのが大切です。
頻出テーマに対する小論文の解答をたくさん用意しておいて、本番までに覚えることが求められます。
あまり早すぎても忘れてしまうし、遅すぎてもテーマを網羅できません。
大体3か月間を目安に進めていきましょう。
最初の一か月は知識を蓄える期間
最初から小論文を書き始めても、上手くいく人はそういません。
すでに述べたように、始めの一か月は時事問題を学んだり、人の論文をとにかく読む期間です。
ここで前提知識をたくさん貯めておいて、自分の意見なども考えておきましょう。
あとの二か月は演習を重ねる
ここで頻出テーマの小論文を書く練習を始めましょう。
構成の感覚を覚えて、なるべく幅広く多くの小論文を書くことを心がけましょう。
書いて終わりではなく、講師などにしっかり添削してもらって文章を推敲する必要があります。
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