ハリネズミの飼い方って?|初心者のための飼育講座

ハリネズミカフェなどのブームによって、ハリネズミをペットとして迎える方も増えました。しかし犬や猫のようにまだあまり一般化していない動物なので、どう接すればいいかわからない……なんて悩む方もいますよね。この記事では、ハリネズミを飼育する上で必要な準備や実際の飼育方法などをご紹介いたします。

ハリネズミってどんな生き物?


ハリネズミは、全身がハリで覆われている小動物。
でもその生態や性格、そしてどのように接し、どのように世話するのが正解なのかは、いまいちピンと来ない方も多いですよね。

飼育している飼い主さんもまだまだ少ないそこでここではハリネズミの性格や生態についてご紹介いたします。

ハリネズミは臆病な性格

全身をハリで覆うことで天敵から身を守るハリネズミは、その見た目通り臆病な動物です。
犬・猫のように頻繁に構ったりなでたりすることを嫌う子が多いので、あまり気にかけすぎるのは注意。
またハリを触りすぎると、大きなストレスになってしまうので気をつけてくださいね。
    

犬などのようにしつけができるわけではない

犬などのように知能は高くなく、トイレトレーニングや芸ができるようにはなりません。
基本的に人になついたりすることも滅多にない動物なので、適度な距離感を保って接するのが吉◎
餌を与えるときや、たまに手に乗せてかわいがる程度でとどめておきましょう。

夜行性である

ハリネズミは基本夜行性で、日中はほとんど寝ています。
活動時間は夜9時から3時ほど。
夜行性という習性をしっかりと理解して接することを心がけましょう。
ただし準夜行性なので、中には飼い主の生活サイクルに合わせて、日中活動するようになる個体も存在します。

寒さ・暑さに弱い

寒さに弱く、あまりに室温が低い場所で飼育していると疑似冬眠をしてしまうこともあります。
疑似冬眠は非常に危険な状態なので、最悪死に至る可能性もあります。
日本で主に飼育される「ヨツユビハリネズミ」はアフリカ出身なので、24~29°ほどが適温
冬はヒーターを用意するなど、防寒対策を忘れないようにしましょう。

ハリネズミを飼う上で必要な物・ことは?


ハリネズミの性格や生態を理解できたら、次は実際に飼う場合の準備が必要。
ここではハリネズミを飼育する上で必要なものをご紹介いたします。
一つ一つチェックしながら準備しましょう◎

ケージ

まずハリネズミを飼育するケージが必要です。
何匹飼育するかあらかじめ決めておき、ケージの大きさを調整しましょう。
隠れ家などをいくつか設置するので、十分なスペースがとれる大きさのものを選びましょう。
    

えさ

生き物を飼育するとき何より大事なのはえさの確保です。
ハリネズミは主にハリネズミ用フードかミルワーム(虫)を食べます。
生きたままのミルワームをあげるのは最初は抵抗があるかもしれませんが、ハリネズミは喜ぶのでコミュニケーションをとるキッカケに活用してみましょう。
理想はハリネズミ用ドライフードを主食として与え、ミルワームはおやつとして1日2匹程度にとどめておきましょう。

(編集部K)
筆者がハリネズミカフェでミルワームのえさやり体験をした際、すごい勢いで食べていたのが印象的でした(笑)

隠れ家

屋根つきの隠れ家も用意してあげましょう。
ハリネズミが眠るときやリラックスするときは、暗い場所や狭い場所が落ち着く習性があります。
なので野さらしのケージではなく、いくつか隠れ家を用意して落ち着く空間を作ってあげましょう。

ヒーター

前述したように、ハリネズミは寒がりな動物です。
冬は24~29℃ほどの室温を保ってあげましょう
そしてケージの下にヒーターを置くことでケージ自体も暖かくすることが大事。
ヒーターが置いてある場所に常にいるようになるほど、寒さを嫌う動物なので対策は絶対です。

また、床置きヒーターだけではまだ寒さを感じるので、天井に設置するタイプのヒーターも用意しましょう。

床材

ケージ全体に敷く床材も必須アイテムです。
床材は、チップやリター、ペットシーツなど種類が豊富にあります。
床を掘るのが好きなハリネズミの場合は、ペットシーツ以外のものを用意してあげるなど、個体に応じて対応しましょう◎

回し車

ハムスターのイメージがある回し車は、実はハリネズミも大好きなアイテム。
限られた範囲のケージ内では、ストレスが溜まったり運動不足になってしまう恐れもあります。
そのためストレス解消や肥満対策として、回し車を設置して運動できる環境を作って上げることが大事です。

最後までお世話を怠らない愛情と覚悟

ハリネズミの平均寿命は5~7年ほど。
小さくても大切なひとつの命なので、最後までお世話を怠らず愛情を持つ覚悟が必要です。
3年という短い期間にめいっぱい愛情を注ぎ、大事にお世話をしましょう。

ハリネズミを飼う際にかかる費用は?


用意するものなどは確認できたら、次に気になるのはどれくらい費用が必要なのかということ。
ここでは、ハリネズミを飼育する上でかかる費用をご紹介いたします。
ぜひ参考にしてください。

ハリネズミは20,000~30,000円ほど

ハリネズミは大体ペットショップで20,000~30,000円で飼うことができます。
ブリーダーさんに譲ってもらったり、ハリネズミカフェから引き取る方法などを選ぶともう少し変動していきます。

(編集部K)
ハリネズミカフェで、お気に入りの子を見つけたらそのまま引き取ることも可能だそうです。引き取る場合はあらかじめ必要な道具をそろえておきましょうね。

総額は~40,000円ほど

ハリネズミの費用も含めて、ケージや回し車などやえさなどの必要道具をそろえると~40,000円ほどかかります。
買うグッズの種類などにもよりますが、50,000円あれば必ず全グッズ揃う、というイメージですね。

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ハリネズミはまだペットとしてあまり馴染みのない動物なので、わからないことだらけで不安……。。
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