相続に関する相談ってどこにすれば良いのでしょうか?例えば税理士、弁護士、司法書士、銀行など、挙げようとするとその種類の数に驚かされます。そこで今回、相談料という観点からあらゆる相談先を徹底調査。相続に関する基礎知識を身につけて、賢い行動が取れるようになりましょう。
目次
相続に関する基礎知識
相続とは、亡くなった人の遺産を特定の人が引き継ぐこと。
まず遺産とは何か、そして特定の人にどのように引き継がれるのか説明します。
遺産とは
遺産とは、亡くなった人が持っていた財産のこと。
具体的には、以下に挙げられるようなものを指します。
- 現金や預貯金
- 株式などの有価証券
- 車・貴金属などの動産
- 土地・建物などの不動産
- 借入金などの債務
- 賃借権・特許権・著作権などの権利
遺産を引き継ぐ方法
遺産を引き継ぐ方法は次の3つ。
- 「法律に従う」:民法で決められた人が決められた分だけもらう相続
- 「遺言に従う」:亡くなった人が遺言書により相続の内容を決める相続
- 「相談する」:相続人全員で協議して遺産の分割方法を決める相続
原則的に、遺言が残されている場合はそれに則って相続を行います。
遺言が残されていない場合、基本的には民法であらかじめ決められている通りに分配が決まります。
しかし遺産の分配は、民法で決められた「相続人」同士で話し合いによって決めることもできます。
2019年版!相続の相談料を徹底比較
相続の相談先として主に挙げられる士業を調査しました。
それぞれの相談先における強みと相談料の相場についてご紹介します。
税理士
税理士は、相続問題に関連する士業(専門家)の中で唯一、税務申告に関する代理権を持っています。
相続税を減らす対策についても相談できます。
相談料・費用の相場
相談料の相場は5000円ほど。
費用の相場は10〜100万円と言われいています。
弁護士
弁護士は、あらゆる法律問題を扱うことができます。
たとえば、弁護士は相続をする上で何かトラブルに巻き込まれてしまった場合、代理人として問題解決をしてくれます。
相談料・費用の相場
相談料の相場は1万円ほど。
費用の相場は遺言書作成が10万円からで、着手金が10万円から30万円。
報酬金は回収できた金額の15%程度と言われています。
司法書士
司法書士は不動産に関する登記の専門家で、登記申請の代理権を持っています。
近年、司法書士の業務の範囲が拡大され、遺言書の検認や相続放棄などの一部の手続きについて、書類作成の代理もしてくれるようになりました。
相談料・費用の相場
相談料の相場は5000円。
費用の相場は、相続登記が5万円、遺言書作成も5万円と言われています。
行政書士
行政書士は、人の代わりに書面作成をしてくれます。
一方で、行政書士は代理権を持っていません。
そのため、裁判所に対して何かを申請したり、当事者の代わりに交渉をしたりすることは、基本的にできません。
相談料・費用の相場
相談料の相場は5000円。
費用の相場は、遺言書作成や遺産分割協議書作成がが5万円程度となっています。
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まとめ
相続は、それぞれの家庭にとって大きなイベントの一つと言えるでしょう。
その取り組み次第で、家庭の結束力は一段と強まるはず。
事前の入念な準備をしておいて、誰もがハッピーになれる相続ができると良いですね。