学生の皆様は、大学と学部、どちらに重きを置いているでしょうか。筆者自身は大学選びを最重要視していましたが、それはあまりおすすめはしません。本記事ではそんな過去の経験から学部の選び方をご紹介。また、各学部の種類や向き不向きも併せて説明していきます。
目次
なぜ高校生は「学部選び」にこだわるべき?
大学への進学を望む高校生の方は、主に偏差値で大学名や学部を絞り込んでいくことと思います。
なぜ高校生が大学選びだけでなく、「学部選び」にこだわるべきか。
こちらでは、その理由を3つご紹介します。
理由1. 就職活動で「学部選択」の理由がきちんと伝えられる
大学を卒業したら多くの人は社会人として企業に入りますが、その職業選択をする時に悩む人が多くなります。
なぜなら、選んだ学部が職業選択に結びつかないことがあるから。
例えば、就職活動での企業面接の際、なぜその学部を選んだのか聞かれることは多いですよね。
大学入学時の学部選びが曖昧だと、返答に困ってしまいます。
理由2. なりたい職業に就けない可能性がある
職業選択をする時、それが高い専門性を問われている時、学部のフィルターがかかってしまいます。
そうなると、なりたい職業に就けないということが起きてしまうのです。
例えば、文系学部から理系研究職に就ける人は非常に少ないでしょう。
医学部ではない人が急に医者になりたいと言っても、それは不可能です。
もし学部選びに困ったら、一人で抱えずにキャリアに本気で向かい合ってくれる「第三者の方」に相談してみてはいかがでしょうか。
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理由3. 興味のない学部の授業はのめり込めない可能性が高い
学部選びが曖昧ゆえ、大学の講義を受けて絶望する人は非常に多いです。
その原因はただ一つ、高校の授業の延長として捉えていたから。
高校の授業は義務教育の延長として、教養を高めることを目的としています。
一方で大学の講義は、専門性を高めることを目的としています。
これが大きな違いです。
学部選びをする人に、例えば経済に興味があるから、という理由で経済学部を選ぶ人がいたとします。
しかし経済学部の多くは、経済学を数学で分析していきます。
ここでの数学レベルはアカデミックレベルが求められ、高校時代に数学を嫌いとしていた人がすぐに対応できるものではありません。
とはいえ高校生が、大学の講義で何を扱うのかを詳細に知るすべは少ないはず。
そこでここからは文系理系に分類して、各学部が大学の講義で何をするのかご紹介します。
【学部の選び方Part.1】文系学部の種類と向いている人
文系学部と一口に言っても、それぞれの専門性は大きく異なります。
文系学部を選んでおけばとりあえず問題ない、ということは一切ありません。
例えば高校までの教科に、国語、政経、倫理などとありますよね。
これらが全く違うジャンルであることは皆様も理解しているはず。
イメージで言うと、これくらい学ぶことが違うのです。
それではもっと具体的に、各文系学部の違いをご紹介します。
(※学部名は一例で、実際の名称と定義は大学によって異なります。)
①経営学部
経営に関するあらゆることを、学問という視点で学びます。
例えばM&Aや倒産、事業計画などその他を学問として学ぶとともに、実際の事例に基づいた考察も行います(=ケーススタディ)。
経営、と聞くとなんかカッコ良さそうというイメージを持つ人が多いです。
しかし経営学部は文系学部の中でもトップレベルに専門性が高い学部の一つでもあります。
・企業の仕組みについて学びたい人
・起業を志す人
②経済学部
経済学を専門としています。
ミクロ経済学やマクロ経済学という名称は、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
これらの経済学を、数学的に分析することを主とするのが経済学部です。
数学のレベルは、高校数学の数学Ⅲ程度以上必要であり、そこで挫折することがしばしば……。
決して驚かすつもりではありませんが、数学に苦手意識を持っている人は少し覚悟が必要です。
・経済の仕組みについて学びたい人
・金融業界、商社を目指す人
③商学部
商学部では、例えば簿記や税金などの会計分野を取り扱います。
職業として、公認会計士や税理士を志す人にはおすすめの学部です。
また特に簿記に関する知識は、普通のビジネスパーソンだとしても、知っていて損はない分野でもあります。
その点では、将来やりたいことが決まっていない人は、良い意味で汎用的な商学部は選択肢として考えるのも良いでしょう。
しかし簿記は苦手意識を非常に抱きやすい分野でもあります。
事前に簿記とはどのようなものかを調べると良いでしょう。
・金融を学びたい人
・将来、公認会計士になりたい人
④文学部
名前の通り、学問として文学を学ぶ学部です。
一口に文学部と言っても内容は様々。
古典や近代文化、海外の文化など、扱うジャンルは大学によって異なります。
文学部を志す場合は、事前に学びたいジャンルを決めた上で大学を決めると良いでしょう。
また文学は、教養としても非常に大切な分野でもあります。
それを職業としなくとも、知っているということが宝になります。
文学部は文系学部の中では少数派ですが、志す人は自信を持って進学しましょう。
・本を読むのが好きな人
・小説家になりたい人
⑤その他の学部
文系学部にはこのほかにもたくさんの学部があります。
例えば法学部、心理学部、教育学部、外国語学部など、その数は数十にも及ぶでしょう。
もし仮にあなたが学びたい分野が定まっていたとしても、それを学ぶためにどこの大学に進めば良いか一人で決めるのは難しいかもしれません。
もしそれでお悩みの方は、ココナラのアドバイザーに相談してみてください。
きっとあなたの志向に沿ったアドバイスがもらえるはず。
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【学部の選び方Part.2】理系学部の種類と向いている人
理系学部も文系学部と同じくそれぞれの専門性は様々です。
また理系学部は文系学部と比較すると、より一層高度な専門性が問われます。
文系学部ではゼミが主流ですが、理系学部では研究室が主流なのはそのため。
高校時代に理系科目が得意だったという理由だけで、理系学部を選択するのは学部選びに失敗する可能性があります。
今後皆様の学生生活の悩みとならないように、各学部で学ぶことをご紹介します。
(※学部名は一例で、実際の名称と定義は大学によって異なります。)
①理学部
理学部は多くの場合、学科という項目で細分化されます。
全ての学科をまとめると化学系が主ですが、研究室などの単位でさらに細分化されます。
例えば無機化学と有機化学、これだけで研究室は変わります。
また有機化学を医療に用いるのか、科学に用いるのかでも研究室は変わるでしょう。
将来何をしたいのか、しっかり見極めることが重要です。
・数学や物理など知識を深めたい人
・高校の時にはできなかった本格的な実験をしたい人
②医学部
医学部は理系学部の中で最も知名度が高い学部の一つでしょう。
言うまでもなく、医者になるためには必ず通らなくてはいけない道です。
また修了必要期間が6年間と長いのが特徴。
そして医学部における壁は受験の時から始まっています。
ココナラには実際に現役医者として働くアドバイザーもいるので、ぜひ参考にしてみてください。
・医者になりたい人
・医学の知識を活かして、企業で働きたい人
③情報系学部
いわゆる理系、というイメージから逸れますがこちらも理系学部です。
具体的に何をするのかというと、プログラミングを用いて情報を分析します。
例えば事前に集積されたビッグデータを、プログラミングで解析・分析。
この時、主にRやPythonといった言語が使用されます(Pythonについての詳細はこちらをご覧ください)。
特にこれからの時代、情報という資産は非常に高価値なものとなり、それを分析できる人は何かと重宝されます。
その点では筆者の個人的な意見としては、全学部の中で最もおすすめしたい学部の一つです。
・エンジニアになりたい人
・データサイエンティストになりたい人
④その他の学部
そのほかたくさんの種類がある理系学部。
例えば看護学部、工学部、農学部、薬学部など……文系学部よりも各学部の高い専門性が問われるため、文系学部と比べてより一層の細分化がされています。
そうなると、自分がどの学部に進むべきか悩む人は多いでしょう。
そんな時は、現役の理系大学生に相談するのが一番。
今回ご紹介するアドバイザーは現役の京大生です。
ぜひ様々なことを質問して、あなたのキャリアに役立ててください。
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学部が決まらない……そんな人に学部選びの先輩からアドバイス
ここからは、筆者のこれまでの学生人生に基づいて、学部の選び方を解説していきます。
あくまで一意見ですので、これが答えというわけではありません。
アドバイスとして捉えていただけると幸いです。
選び方1. 将来から逆算をする
将来からの逆算ができるのであれば、これが最適解と言えます。
「自分が将来どんな職業に就きたいのか、そのためになんの勉強が必要なのか。」
例えば医者であれば医学部、法曹であれば法学部、証券会社に勤めたいのであれば経済学部か商学部など。
選択肢は十人十色で、答えはありません。
自分を見つめ直して、自分が最適と思えるものを見つけましょう。
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選び方2. 学問を深めたいという思いを貫く
学問を深めることは非常に素敵なことです。
何かに愚直に取り組み、自分が愛する分野を深めていくことは、誰にでもできることではありません。
学問を最大限深めた人は、今後世界を視野に活躍することも可能でしょう。
また大学教授としての道も開けます。
学問は世界のあらゆる分野を発展させるツールです。
すぐに結果が現れるものではありませんが、目指す人は愚直に頑張ってください。
最後に……
このような相談を一人に依存することは危険です。
たくさんの人に相談し、たくさんのアドバイスをもらい、それを自分でまとめて自分で結論を出すことが重要なのです。
本記事ではたくさんのアドバイザーを紹介しました。
チャットでやりとりができるのでやりとりをしてみて、信頼して相談ができるアドバイザーをぜひ見つけて下さい。
②文系学部と理系学部の違いと向き不向き
③進路に困った際のキャリアアドバイザー