舞台を上演する上で欠かせない台本作り。面白い台本を書き上げることができれば、その舞台の成功は約束されたも同然。でも台本作りなんてしたことないし書き方が分からない……。なんて方のためにこの記事では初心者でも簡単に台本が書ける方法をご紹介します。
目次
そもそも舞台の台本って他とどう違うの？
舞台だけでなく映画やドラマ、ミュージカルなど様々なエンターテイメントが存在する世の中。
でも小説や映画などの台本と、舞台の台本の違いって何かご存じですか？
実は似ているようで、それぞれ台本の書き方は全く異なるんです！
ここでは舞台とその他の台本の違いについてご紹介していきます。
ミュージカルの台本の書き方
ミュージカルは演劇の中で歌を歌うシーンが多く登場するのが最大の特徴。
基本的な台本の書き方は演劇と異なりませんが、メインはセリフとト書き、そして歌になります。
ミュージカル特有の歌は、ソロで歌うのか、全員で歌うのか、などの誰が歌うのかをはっきりと記載して歌詞を書いていきます。
ト書きとは、台本の中で演出や状況を表す文章のこと。
セリフ間での俳優の動きや話し方を説明する際に用いられる。
ドラマの台本の書き方
ドラマの台本の書き方は基本的に演劇と変わりありません。
しかし、ドラマや映画特有の回想シーンなどではただセリフを読むだけではNG。
そのシーンに合わせた声の抑揚や表情なども物語にとって非常に重要な部分になるのです。
そのためこれらも必要な情報なので、きちんと台本上に記載しなければなりません。
漫才の台本の書き方
漫才の台本の書き方は他と比較していたってシンプル。
漫才の台本はセリフ以外にも、二人の立ち位置やセリフに対してのリアクションなども細かく記載する必要があります。
しかし、台本にはある程度の余白を作っておくことも大事。
練習していく中で付け足しのセリフやメモを書き足せるようにしておくようにしましょう。
舞台の台本の書き方のご紹介！
それでは一番気になる舞台の台本の書き方についてご紹介していきます。
簡単な手順をご説明いたしますので、これらの項目を満たした台本を作れば、基本を押さえた台本の完成です◎
①台本の用紙を用意する
台本は、A4かB5の用紙を横向きにして縦書きにして作るのが基本。
20×20の400字を一ページとし、そして一ページを一分と計算します。
ページ番号はあらすじや登場人物紹介ではなく、本文から記載するようにしましょう。
②表紙・登場人物の書き方
タイトルは大きく中央に、作者名はそのわきに書くようにしましょう。
コンクールに応募する際などは、デザインなどを施してあると返ってマイナスになります。何もないシンプルな表紙を作るのが一般的。
次に登場人物の名前、年齢、職業を書きます。
これは右から「主人公」「脇役」「端役」「エキストラ」の順に書いていきます。
ここでポイントなのは、経歴や性格までは書かないこと。
それらは台本の本文で表現するようにしましょう。
③あらすじの書き方
あらすじは大体800字程度に要約します。
物語の始まりから最後までの要素をオチまで含めて書きましょう。
④本文の書き方
本文を書く上での覚えておきたいポイントは5つ。
- 場所を指定する
- 時間帯を指定する
- シーン間は一行あける
- 行頭に〇を書き、一つのシーンだということを明らかにする
- 回想シーンは〇の下に（回想）と書き、終わるときは（回想終わり）と書く
これだけ押さえておけばOK。
ト書きを書く際はト書き部分から三文字下げて記載しましょう。
セリフ内のト書きはセリフ途中のカッコ内に書き納めて構いません。
⑤セリフの書き方
セリフは人物名を行頭に書き、カギカッコ内にセリフを書いていきます。
三点リーダー（…）やダッシュは二マス分使うように注意。
そして、複数行にセリフが及ぶときは二行目以降を一マス下げましょう。
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