未経験業界・職種へ転職する方法｜目に留まる志望動機の書き方って？

入社して3年以内での転職をする割合は、一般的に全体の3割にのぼると言われています。
大手企業に入社しても生涯安泰であるという保証がない今、キャリアチェンジを希望する人は増え続けています。
その中でも、スキルアップのために未経験からの職種変更を望む割合が高いです。
この記事では、未経験職種でも転職できるよう、採用担当者の目にとまるような履歴書・志望動機の書き方をレクチャーします。

この記事の内容

職種未経験者に求められている2つのこと
志望動機を書くときのコツ
困ったら依頼したい！編集部おすすめの転職アドバイザー

1 異職種へのキャリアチェンジ。未経験職種への転職は可能なのか。
- 1.1 未経験でも転職はできる
- 1.2 未経験者に求める2つのこと
2 志望動機を書くときのコツ
3 書いてはいけない志望動機【5選】
4 志望動機を添削してくれるアドバイザーを紹介
5 思わず面接で話をしたくなるような志望動機を書こう

異職種へのキャリアチェンジ。未経験職種への転職は可能なのか。

意を決しての転職。
いっそのこと、キャリアチェンジもしてみたい！と思う方も多いでしょう。
未経験だけど大丈夫かな？と不安を感じながら求人を見てみると「未経験者歓迎」と記載されていることがあります。
パッと見ると、やる気さえあれば誰でも応募可能なように映りますが、実際の意味は異なる場合があります。

その意図は何なのか見ていきましょう。

未経験でも転職はできる

未経験でもキャリアチェンジは可能か？との質問において、答えはYes。
未経験の中でも「職種未経験」「業界未経験」「どちらも未経験」がありますが、どれでもキャリアチェンジをすることは可能です。
経験者のみの募集してしまうと応募者が限定されてしまうため、未経験者も可能にしています。

募集の背景として以下が挙げられます。

できるだけ若手を採用し育てていきたい
即戦力になる人を採用したい
多種多様なスキルを身に付けている人を採用したい

人員が足りない場合には上記に当てはまらなくても募集をかけることがあるので、気になる企業は随時チェックしましょう。

未経験者に求める2つのこと

未経験者に求めることは2つあります。

①ビジネスマナーがある

1つ目は、最低限のビジネスマナーが備わっていること。

業務内容については入社してから覚えることになりますが、新入社員が行っているようなマナー研修については省略したいと考えています。
早く戦力になってほしいと考えていることからビジネスマナーは必須です。

②未経験職種のキャッチアップ

2つ目は、未経験であることを補完するために何かしらの努力をしていること。
スキルを身に付けるためにスクールに通ったり本で独学しているなど、実務未経験であることを補完する努力をしている方が重宝されやすいです。

注意
未経験での募集ではありますが、決して誰でもいいというわけではありません。
未経験だから仕方ないと諦めるのではなく、ない経験を作る努力をする必要があります。

志望動機を書くときのコツ

未経験者でもキャリアチェンジができることを確認できましたね。
続いて、志望動機の書き方について見ていきましょう。

履歴書の中の志望動機は、職歴に次いで採用担当者が重視するポイントと言われています。
300文字程度の中に最大限に自身を売り込む必要があり、採用担当者に適切か見極められます。
記入すべき内容が何なのか、確認してみましょう。

自己PRと志望動機の違い

志望動機を書こうとする際「同じような類いの自己PRもある……。そもそも内容に違いってあるの？」と疑問に思ったことはないでしょうか。
自己PRと志望動機は似ているように思うかもしれませんが、質問の意図や役割が異なります。

自己PR

自己PRは、自分の持っている強みやスキル、経験を活かしてアピールするものです。
企業の風土にマッチしているかを確認し、長期で働いてもらえるかという入社後のイメージを確認するものです。

志望動機

それに対し、志望動機とは入社後に実現したいことや貢献できることを書き、なぜ入社したいのかを伝える目的があります。
応募した企業理解の深さを測り、相性を確認するものです。

どちらも企業に対して自信を売り込む上で重要なことなので、一貫性を持って書くことを意識してください。

志望動機で伝える4つのこと

自己PRは今までの経験を伝えたらいいことからスラスラっと書ける方が多いかもしれません。
それに対し、志望動機は上手くまとまらない方が多いのではないでしょうか。

限られた文字の中ではありますが、志望動機を書く上で伝えるべきことが複数あります。

なぜその企業なのか
なぜその仕事(職種)何なのか
自身は何がその会社で役立つか
企業が求める人物像にマッチしている部分

全て盛り込むことで意欲が伝わりやすくなります。

未経験職種に対する志望動機の書き方

そもそもなぜ未経験の職種に興味を持ったのかを、エピソードを交えて具体的に書く必要があります。
以下4点に気をつけて現職や経験に紐づけてください。

現職に関する業務内容
志望するにあたった背景
経験やスキルをアピール
入社後に対する意気込み

補足
職務経歴書では、現職での実績を具体的かつ定量的に記載できると◎
あなたの市場価値をアピールできますよ！

例文

志望動機の書き方がわかったところで、さっそく例文を見てみましょう。

営業職からマーケティング職

私は、証券会社で営業職として、5年間資産運用の提案を行って参りました。
日々変化する情勢に対応するため、常に企業分析を行いながら戦略立てを意識しています。

数字を扱うことに関し、自身が分析した企業をお客様に紹介することにとてもやり甲斐を感じたことで、市場調査や分析の面白さに魅力を感じるようになりました。

このような経験は、マーケティングにおける論理的に考えて行動するという点において通じるものがあると考えております。

また、知識を付けるために通っているビジネススクールにおいて、Googleアナリティクスについて学んでいます。
一般的には営業者が窓口になることが多いですが、貴社は運用担当者がお客様と直接メールや電話でのやり取りができます。
お客様との繋がりが深く、かつスピーディに対応できることに魅力を感じ応募しました。

書いてはいけない志望動機【5選】

では反対に、志望動機を書く上で書いてはいけない注意点についても把握しておく必要があります。
意欲が伝わらない内容や弊社でなくても良いような理由はNGなので、さっそく見てみましょう。

①ありきたりな理由

他社でも言えるような内容は誠意が見えないのでNGです。
応募した企業ならでは志望動機を書くように心がけてください。

大前提として、使い回しは絶対にやめましょう。

②学びたい姿勢

あくまで会社は学校ではありません。
会社はお給料を支払う上では成果を挙げてほしいと思っています。
学ぶ姿勢も大切ですが、入社したらいかに貢献できるかを書くことが最重要です。

③「理念に共感する」という表現を使う

理念は会社にとって非常に重要なことであるため共感することは良いことであるが、より具体的に書く必要があります。
企業分析をした上での共感であれば熱意が伝わるので、「なぜ理念に共感したのか」を具体的に書いてください。

④福利厚生に目を向けている

副業OKや残業時間が短いなどと書いてある企業はありますが、そこを志望動機にしてはいけません。
志望した理由であったとしても、書かないことがベストです。
福利厚生面に対する質問ばかりですと、会社自体に興味を持っていないと判断されてしまいます。
気になったとしても、最終面接などで確認しましょう。