簡単に説明しにくい商品を扱っている方は「テクニカルイラスト」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。テクニカルイラストは作成する難易度が高く、しかし商品を説明するのに欠かせない資料です。今回はそんなテクニカルイラストの作り方についてまとめました!
目次
テクニカルイラストとは
まずテクニカルイラストとは何なのかを知っておきましょう。
テクニカルイラストとはいわゆる「取扱説明書」に載っているイラストのことで、商品の各パーツや扱い方についてこまかく記載しています。
身近なものだと、家電製品やガジェット系の商品の取扱説明書、家具の組み立て方を記載した説明書などによく使われています。
出典:ココナラ
テクニカルイラストは商品を買った人が「正しく安全に」利用するための説明をする役割があります。
そのため「テクニカルイラストレーション技能士」という国家資格があり、工業製品の説明書などは資格を持つイラストレーターが描くことが多いです。
テクニカルイラストの作成をプロに依頼するメリット
ここからはテクニカルイラストをプロに作成してもらうメリットについて解説します。
主なメリットは以下の3つです。
各パーツを正確に描いてもらえる
テクニカルイラストをプロに依頼すると、各パーツを正確に描いてもらえるメリットがあります。
たとえば写真ではわからない角度からの見え方や、実物を見ただけではわからない内部の構造なども再現することが可能です。
ただ一般的なイラストとは違い、図面を書く際の技術や「軸測投影法」と呼ばれるスキルが必要になるため、初心者が作るのは難しいでしょう。
安全な使い方をわかりやすく伝えられる
工業製品やDIYに使われる家具などは、安全な使い方を伝えることが何より重要です。
テクニカルイラストを使って精巧な説明書に仕上げれば、初心者でも問題なく商品を使ったり組み立てたりすることができるでしょう。
より質の高いテクニカルイラストを作るには、イラストレーターに現物を見てもらうことが効果的です。
専用のソフトを使って品質の高い説明書を作れる
テクニカルイラストの作成には基本的に”Adobe Illustrator”というソフトを使います。
初心者にとってはなかなか使うことが難しいソフトですが、こうした専用のソフトを使えばより立体的で品質の高いイラストを描くことが可能です。
テクニカルイラストの作成をプロに依頼するときのポイント
テクニカルイラストの作成をプロに依頼するときは、以下の手順に沿って行います。
- 商品の写真を(あれば図面も)送付し、イメージを伝える
- 制作者が正式見積もり提出
- 内容に合意したらラフ案を制作
- 修正要望があれば提出
- 要望に応じて修正し完成
基本の流れは上記の通りですが、並行して押さえておきたいポイントがいくつかあります。
それぞれ内容を見ていきましょう。
内容によって見積金額は変動する
基本的には写真をもとにトレースして線画を描くことになりますが、商品の複雑さやイラストの点数によって見積もり金額は変わりますので気を付けましょう。
また着手後に大幅な修正があると追加費用が発生する可能性がありますので、事前にイメージを固めておくことが大切です。
なるべく多くの情報を提供する
テクニカルイラストのクオリティを上げるためには、なるべくたくさんの情報を提供することが欠かせません。
たとえば写真であれば様々な角度から撮影したものを送り、補足として図面を付けるとより正確なものができあがります。
もし可能であれば、商品を制作者に貸与したり、現物を見てもらったりするとより精巧なイラストになるでしょう。
責任範囲を明確にする
テクニカルイラストの作成では、サービスによっては利用者が怪我する危険性などがあるため、責任範囲を明確にする必要があります。
イラストレーターは「説明書の内容に起因する損害賠償は責任を負わない」と明記している人もいますので、自社で安全性や法的な内容のチェックをできる体制を整えましょう。
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今回はテクニカルイラストを作るメリットや注意点、おすすめのイラストレーターなどを解説しました。
商品を安全に正しく使ってもらうために、テクニカルイラストの作成は欠かせません。
プロの力を借りて、利用者に満足してもらえる高品質な取扱説明書を作ってくださいね。